見出し画像

西若松駅と鶴ヶ城・福島県立博物館

「鶴ヶ城へは会津若松より西会津が近い」

鶴ヶ城と、その周辺の地図が私の脳裏に残っていて、実際にGoogle Mapを開くと、西若松駅からは何十キロもなく、歩けそうな距離に感じた。

小雨混じりの駅前。駅からのバスはないように見受けられた。駅前のタクシープールにはタクシーはいない。時間は貴重。やむを得ず、西若松駅から広い道路に沿った広い歩道をぶらぶらと鶴ヶ城方面に歩いた。

Google Mapを眺めながら、できるだけ効率的に、ショートカットできそうな裏道を見つけたら積極的にチャレンジする。鶴ヶ城の堀と思われる水溜まりが目に留まり、城内エリアに入る。天守を横目に、博物館に向かう。

鶴ヶ城天守


本来は「西若松からお堀端まで何分、お堀端から天守閣前まで何分」のように、帰路の時間の目安を考えるために、所要時間を覚えておけばよかった。しかし、先を急いでいたため時間のカウントをすっかり失念。
通りがかりに発見した日本酒バル的イベントはよく記憶し、帰りに一杯やる考えは思い浮かんだが、肝心の移動時間は記憶すらせず、今回の反省材料となった。(その瞬間は反省するが、多分私は今後も同じことを起こす。)

そして、福島県立博物館で予定以上に時間を使ってしまう。帰りに寄ろうと思っていた日本酒バル的イベントへ立ち寄る時間は無さそうだ。鶴ヶ城のお堀端から西若松駅まで小走りが続く。往路は「そんなに遠くない」と感じながら快く歩いていたが、復路は「この列車を逃すと次は1時間半後」というプレッシャーが頭を覆い尽くし、西若松駅が見えた時にはもう息も絶え絶え。「列車に乗るまでが勝負」とばかりに息を切らし、何とか乗車予定の列車発車の5分前に西若松駅に帰着。

タクシーはつかまえなかったのか?

福島県立博物館と鶴ヶ城の間にある片側一車線の車道からタクシーをつかまえることは一瞬考えた。
しかし、その道路には待機中のタクシーは居ない。タクシーを呼び出して迎えを待つ時間があったら歩いたほうが速く確実ではないかと考えた。特に往路で、ある交差点を先頭に車の流れの悪い交差点の記憶が鮮明に残っていた。こうした諸条件を総合した結果、タクシーを呼ぶことはNegativeに考えていた。
「全行程を歩いた方が結果的に列車に確実に間に合う」と考え、タクシーは呼ばずに西若松駅に歩き始めた。徒歩が小走りに変わり、交通量の多い車道を目にした時は、途中で何度も心の中で「流しのタクシー来てくれ」と叫んだものだ。
だが、地方では「"流し"のタクシーなど居ない」という状況によく遭遇する。流しのタクシーが地方で全く存在していない訳ではないと思うが、何も目印・目安がない道路で空のタクシーをつかまえて乗車できた試しは、地方では(私の経験の限りにおいて)ほぼ無い。
無計画に旅をする旅行者にはなかなか悩ましい状況である。

会津若松駅より西若松駅の方が若松城跡(鶴ヶ城)に近い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?