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詩の場所

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小山伸二の詩の置き場所です。
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2019年1月の記事一覧

雲の恋人から

雲の恋人から


​ひだまりに寝そべる猫のあくび
冬の午後
ある男の物語がさいしょの本となる
くらがりのバー
ウォッカからはじまる
複数の名前をきこんだ男の
ミステリー
ぼくはきみの声が聴きたくなる
そこにいる
ずっとそばにいる
甘える猫のようになって
南に逃げる男にかさなっていく
くらい井戸のなかの音楽
ぼくはきみの声が聴きたくなる


駅までの道をゆっくりと歩く
カフェにたちより本のつづきを
本屋でながめ

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