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和食 旬の魚料理 渋谷 広瀬

今回紹介するのは、渋谷にある和食割烹。
ここは旬の食材をその素材に合った方法で
絶妙な味付けをし食べさせてくれる割烹で、自分はと言うとたまにふらっと寄ったりする。

この時は、尊敬する映像監督の先輩とある車の映像の仕事をしたんだけど、昔の演劇人よろしく反省会の様な激論を交わすべく打ち上げをしようと言う事になりその打ち上げで伺った。
先輩はとても映画、映像に造詣が深く、且つ音楽にも拘りがあり詳しいので、いつも話が面白くついつい呑み過ぎてしまう相手。
そんな相手と行くのにぴったりな店と思う。

文化人演劇人の方々が日毎大激論を交わし今では有名になった下北沢界隈の店々の様に和気藹々と大声もOKな風情とは少し違う(そう言う店も無論好きだ)が、割烹と言いながらも気取らず、日本酒とそれに合う料理を嗜みながらじっくり会話を楽しめる、そんなお店。

この日は定番の刺身や肉、ではなく野菜を中心に。山菜である蕨や茄子の煮浸し、胡瓜と蕪の漬物など、何故か二人ともそう言う大人モードでこれでもかと言うくらいに野菜を頼んだ。無論、どれも酒に合う逸品揃い。
それに監督は日本酒を合わせ、自分は自分の定番である麦焼酎のソーダのレモン入り。
しっとりとした時間を過ごしながら、近くにある酒自慢の聖地的居酒屋、山家でした若き日の数々の失態が頭の中を通り過ぎて行く。

2杯、3杯と酒も入り話は共に手がけた映像作品の話、そしてその後の展開の話などなど。音楽では彼はアティカス・ロスからX JAPANまで聴く音楽が幅広いので、音楽を専門とする自分も話していてとても面白い。加えて、彼は墨田区レペゼンであり生粋の江戸っ子気質なので、その朴訥な喋り方含め、ハードボイルド、まで行くと少し言い過ぎだけど、とても男らしい。そんな雰囲気が昭和の名監督のイメージを彷彿とさせ、感覚的に自分の愛する昭和の雰囲気を感じさせてくれる心地よい相手なのだ。

彼とは仕事をする前から知り合いで、今回が2回目の仕事だったが、きっと今後も長い付き合いになる先輩だ。それがとても楽しみ。そんな心地よいシンパシー、気分を感じながら、店を後にした。

この日はたまたま麻布十番祭りが開催されており、実は自分は今まで一度も参加した事がなくこの機会にと、別の先輩がそちらにいると言う事で映像監督と一緒に2軒目よろしく合流した。そこに自分の親戚も加わり大団円に。結果は朝5時まで。かつての下北沢や新宿の文化人達には敵わないかも知れないが、自分は元々そう言うライフスタイルがとても好きだ。

ライフスタイルとはどう言う事を指すのか。それは自分なりには、ただ表現、行動すると言う事ではなく、その雰囲気を纏うという事。らしさ、と言うか。それが文化を残していく、継承していくと言う事の一番の近道と思う。無論、その自分が感じている言葉にならない雰囲気も、かつて自分が親父をはじめとする先人達から感じとって人生かけて理解してきたものだ。一歩一歩大人になっていく中で分かってきたそれを、日本や日本人の在り方が問われている昨今こそこれからも大事にしていきたいと思う。

なお自分はまだ食べた事が無いがこの広瀬はランチの定食も評判。お昼なら行けるという人は、是非魚の定食ランチを味わってみて欲しい。
その際は、是非感想でも聞かせて欲しい。

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