ジュエリー&アクセサリー商品価格のつけ方「3つの基本価格設定方法」
新しく商品を販売する際には「価格設定」に悩みますよね。
高くても安くても受け入れてもらえないかもしれませんし、
利益も、しっかりと確保したいものです。
そこで今回は、商品の価格設定について、
基本となる3つの考え方をお伝えいたします。
基本の価格設定3つ
基本の価格設定方法は、次の3つです。
コストプラス法
バリューベースプライシング
競争志向型・価格設定
ひとつずつ、解説していきます。
①コストプラス法
価格設定、1つ目の基本は「コストプラス法」です。
「コストプラス法」の価格設定では、
「コスト」つまり、製品の原価に、
一定の利益を上乗せする事で価格を設定します。
おそらく多くの作家さんがこの方法で価格を決定していると思います。
「コストプラス法」では、
一定の利益額あるいは、利益率で上乗せします。
例えば、3,000円の原価だとしたら、利益額を5,000円乗せて8,000円にする、
あるいは、利益率を3倍と設定して、9,000円にする、
といった価格設定になります。
このコストプラス法ですが、
作業時間や広告費等も考慮する必要があります。
しっかり利益が残るように決定しましょう。
| メリットとデメリット
コストプラス法のメリットは、
自分たちで価格設定できますので、
自由に決められる事、柔軟に決定できる事です。
いっぽう、デメリットとして、
他の作家やブランドの価格を無視していますので、
実際のお客さまのニーズにマッチしているかどうかわからない、
と言った事が挙げられます。
②バリューベースプライシング
2つ目は、「バリューベースプライシング」です。
「バリューベースプライシング」は、
「需要志向的価格設定」や「知覚価値・価格設定」とも言われます。
名前の通り、お客様の目線にたって、
いくらなら買ってもらえるか、という観点から決定する方法です。
| メリットとデメリット
「バリューベースプライシング」のメリットとしては、
ジュエリーや時計には「価格が高い方が品質が良い」
といった心理が働く傾向にありますので、
より高い価格を設定する事ができる点です。
これは、お客さまの購買心理から
「名声価格(プレミアム価格)、威光価格」とも言われます。
この価格設定がうまく機能すると、
「商品の価格が高くても買う」という現象につながります。
デメリットとしては、
主観的な価値観に基づきますので、価格設定が難しい事が挙げられます。
商品の付加価値を、いかに正当化できるかがポイントになってくると思います。
③競争志向型価格
基本の価格設定方法の最後は、「競争志向型価格」です。
競争志向型価格は、
他の作家さんやブランドの価格を基準値として、自分の商品価格を、
意図的に、安くする、あるいは、
同じ価格や、または高く設定する方法です。
まったく同じ商品なら、安い方が当然いいのですが、
類似した商品であれば、価格が安いなら安い理由、
価格が同じあるいは高いなら、
その価値をしっかりと伝えてあげる必要があります。
| メリットとデメリット
「競争志向型価格」のメリットとしては、
利益を維持できるのであれば、
積極的に販売していく事ができる事です。
また、競争相手と価格が同じならば、
商品や価格の見せ方だけで、容易に改善を図り、
売り上げアップに繋げる事ができます。
デメリットとしては、
価格競争に陥ってしまう可能性がある事です。
価格を下げた場合は、より多くの数量を売り上げる必要が出てきます。
また、
お客さまみんなが、安い方を選択するとは限りません。
このことも頭に入れておくべきだと思います。
商品が売れるためには
ここまでは、価格設定の考え方をお伝えしてきましたが、
商品が売れるためには、つまり、売買が成立するためには、
支払う対価よりも、受け取る価値の方が大きいと、
お客さまが認識する必要があります。
つけた価格が、感じる価値と、必ずしも「=(イコール)」ではありませんので、
商品と価格の見せ方、によって、
お客さまが感じる価値は、全く変わってくるわけです。
つけた価格よりも、価値が高い商品だと感じて頂くには、
お客さまの購買心理を理解して、商品や価格を見せていく必要があります。
価格の見せ方については、下記の記事
ジュエリーアクセサリー「購買心理をくすぐる」7つの価格設定
で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
価格設定は慎重に
いかがだったでしょうか。
今日は価格の付け方についてお話ししました。
まとめると、
原価重視(利益重視)か
需要重視か
競合重視か
の3つになります。
これは、商品によって変わってきますので、これから販売しようとしている商品が、
どの方法が適しているか考えた上で、価格を設定してください。
なお、下記の記事では、お客さまが商品を購入する心理状態に基づいて作る商品ページの見せ方について解説していますので合わせてご覧ください。
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