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マインドフルネス瞑想初心者が陥る5つの間違い

こんにちは、マインドフルネスストレス低減法MBSR講師のyusukeです。

この記事をご覧になっているということは、あなたは最近マインドフルネス瞑想を始めたばかりでしょうか?

マインドフルネス瞑想を実践してみていかがですか?

難しいと感じるかもしれません。

いまいちピンとこないかもしれません。

安心してくだい。それでいいんです。

たった数週間行うだけで、マインドフルネス瞑想の効果を感じることはおそらくできません。

といっても、誤解して欲しくないことは、「何も起こってない」という意味ではなく、確実に変化はしているけれども、それが”明確な変化”として認識できるまでの十分な変化になるには時間がかかる、ということです。

スポーツをしていて、毎日必死で練習してもなかなか上達しないのに、あるとき急にコツを掴んで一段レベルアップするときに似ています。

変化や成長は右肩上がりの直線ではなく、階段のようなものです。

しかし、マインドフルネス瞑想を始める多くの方が、マインドフルネスに何か特別な力やロマンを求めていて、短期間で人生が大きく変わると思っています。

別の言い方をすると、「マインドフルネスとはこうにちがいない」という自分の中に理想像を作ってしまっています。

厳しいことを言いますが、そんな理想は瞑想トレーニングを苦しいものにするだけですので、今すぐ捨てましょう。

マインドフルネス瞑想の効果を得るのであれば、最初から長期的な視点を持つことをオススメします。

最低でも半年や一年くらいかかると考えておきましょう。そして変な方法や間違った考えで行わないように注意しましょう。

個人的な話ですが、私は瞑想を始めてから明確な変化を感じるまでに約一年かかりました。それは私が瞑想を誤った理解の下で我流で行なっていたことが原因でした。

むしろよく一年もやっていたな、とある意味関心しますが。。笑


そんな私が、その当時に知っていたらもっと早くマインドフルネスによる変化に得られただろうと思うことを、この記事で紹介します。

瞑想を始めたばかりの方の良い道標になればと思います。

ということで、マインドフルネス瞑想初心者がよく陥る5つの誤解を紹介していきます。

1、マインドフルネス瞑想はリラックスを目指すもの

私たちが特定の方法で注意を集中するとき、それが体のリラクゼーション反応を引き起こし、リラックスした感覚を感じることがあります。したがって、マインドフルネス瞑想はリラックス効果に繋がりますが、それは瞑想の副作用です。

マインドフルネスとは、“今この瞬間に起こっていることに気づく“ことです。マインドフルネス瞑想を実践していると、その瞬間に自分が経験する体に起こる感覚や思考、感情、そして自分の外側にある事柄に、より意識的に気づくことができるようになります。その”気づき“が、ストレスを生む習慣的な反応から自分を解放する起点になります。

2、マインドフルネス瞑想は非日常を求めるもの

瞑想トレーニングで養うものは、忙しく、慌ただしい日常において、直面する問題や人間関係、そして人生の素晴らしい瞬間により意識的に対応するマインドフルネススキルです。どこか見えない世界に達する術ではなく、極めて日常的な術です。

3、マインドフルネス瞑想は無になること

脳は常に思考を作り出します。マインドフルネス瞑想を実践することで、私たちは多様な思考が常に沸き起こっていることにより明確に気づくことができるようになり、そしてそれが自分にとって必要なものか、そうでないかを見分けることができるようになります。そしてトレーニングを続けることで、自分の思考に過剰に反応することが減り、無駄に振り回されなくなります。

「無になろう」とした瞬間、すでにそれが一つの思考としてあなたを飲み込んでいます。そして、思考が沸き起こった時に、「無になれない!」と反応してしまいます。

私たちがすべきことは、無になろうとすることではなく、どれだけ自分と思考や感情を同一視せず、客観的にそれらを観察できるか、ということです。それが反応しない心の平静さへとつながっていきます。

4、マインドフルネス瞑想は難しい

注意を集中すること自体は非常に単純なことです。問題は、私たちがそうしようとしたときに、「あぁ!上手くできない!」といった状況を必ず経験します。これは誰もが通る道です。ずっと上手くでき続けることなんてできません。逆に失敗を避けることは不可能です。完璧主義をやめたとき、瞑想はもっと楽なものだと気づけます。

「上手くできない!」と思ったときは、それが自分の一つの無意識な反応であり思考だということに気づきましょう。そして、「そういうこともある」と事実を優しく受け入れましょう。

5、マインドフルネス瞑想は痛みから逃げること

生きている限り、私たちは様々な辛いことに出会います。仏陀はかつて「痛みは不可避だが、苦痛は選択である。」と言いました。痛みから逃げることはできませんが、それにどう対応するかは私たちが決めることができます。

マインドフルネスは、辛い経験に心を開き受け入れる空間と時間を与えてくれます。それは、痛みを敵と見なさず、1つの現実として寛容に受け入れるスキルです。

冬の寒さに体がブルブル震えるときに、ふとその寒さを受け入れてみて下さい。寒さに心を開き、寒さと一緒に過ごしてみてください。

すると、「寒い寒い」と体を震わせながら苦しんでいるのは、”寒いから”ではなく、”寒さに抵抗しているから”だということに気づきます。

抵抗したり、変えようとせず、ありのまま受け入れることが、実は最も苦しみの少ない方法です。

マインドフルネス瞑想法とは、物事をありのまま受け入れる術を学ぶ最高のトレーニングです。


以上の5つは、瞑想初心者が特に理解しておくべき非常に大切なことです。ぱっと読むだけでは理解できないかもしれません。しばらくしてまた読むと、「あぁ、そういうことか」となるでしょう。

この5つを意識していれば、変な道に逸れて、迷ってしまうこともなくなるはずです。ぜひ参考にしてください。


ということで、今回はマインドフルネス瞑想の誤解について説明しました。

みなさんの日々のマインドフルネス瞑想がより充実したものになりますように。

今日もまた、少しの時間、静かに座り、自分を見つめる旅に出ましょう。

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