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瞑想は”無になる”ことではない?


こんにちは、マインドフルネス講師のYusukeです!

今回は、瞑想に関するよくある誤解の1つについて話したいと思います!


早速ですが、結論から言います(早っ

瞑想とは”無になる”こと、というのは間違いです。

*ここで言う”無になる”とは、何も考えない状態になる、と定義しておきます。


なぜ間違いかというのは、次の2点から言えます。

①思考は止まない

②〇〇になる、という目的志向が瞑想の目的と相反する



思考は止まない

瞑想に関する誤解 (2)

人間は1日に5~60000個もの思考が頭に浮かぶと言われています。

人間の脳は、五感を通して入ってくるあらゆる情報を読み込んで、周囲の状況や自分のことを常にアップデートしています。

私たちが生きているかぎり、脳は勝手に働き続けるので、どう頑張っても何かしらの思考は生まれます。

なので、思考は止めようとしても、止まりません。


瞑想は、思考を止める行為ではありません。

瞑想は、浮かんでくる思考に呑まれず、反応せず、ただ気づいて受け流すトレーニングです。


〇〇になる、という目的志向

瞑想に関する誤解 (4)

結論を言うと、目的志向は私たちの反応を助長してしまいます

特定の目的や期待を持って瞑想を行うと、私たちは必ずそれに対して考え、評価判断します。


例えば、「今日は無になるように頑張ろう!」と思いながら瞑想に入るとします。

呼吸に集中できていると、それに対し「お、いい感じじゃん!」と評価します。

逆にいろんな思考が次々に生まれてくると、

「さっきまでよかったのに、今はだめだ」

「全然”無”になれない」

「なんで上手くいかないんだ!」

と、それに対して思考、評価が生まれます。

それによってイライラしたり、落胆したりするかもしれません。


目的や期待(こうしたい、こうなるべき)に固執すればするほど、それに対しての私たちの反応が大きくなります。



瞑想とは、何かを獲得しよう、成し遂げよう、こうあるべきだ、という目的や期待を持って行うものではありません。

この瞬間に自分が経験していること、起こっていることを、ただ事実としてそのまま認識するだけです。

思考がどんどん出てくるなら、「たくさん思考があるなぁ」と事実を受け入れるだけです。

それに対して、「いやだな」「上手くできないなぁ」といった評価をしません。

つねに出来るだけフラットな状態を保ちます。



MBSR8週間プログラムの参加者は、ストレスや不安の解消や、身体の痛みの緩和などの目的を持って来られます。

しかし、参加者は最初に、この8週間の最中は目的や望みを一切忘れるように言われます。そして、ただ毎日のプラクティスを実直にこなすことを勧められます。

MBSR創設者のジョン・カバットジン博士は、彼の長年の経験から、MBSRの恩恵を最も受けるのは、本来の目的を一旦横に置き、無心で真面目に目の前のプラクティスに毎日取り組んだ人だ、と語っています。

MBSRって何?という方へ>>マインドフルネスストレス低減法とは?


瞑想に関する誤解 (3)

ということで、今回は「瞑想=無になること」は誤解です、という話をしました。

理由は以下の2つ。

①思考を止めることはできない

②「〇〇になろう」という目的志向は、瞑想の目的に反する


なので、瞑想をするときは、どんな経験をしても「こういうこともあるよね〜」と言って、すべてを受け入れていきましょう。


もし瞑想に効果を期待するのであれば、次の通りに行ってみることをオススメします。

まず瞑想する期間を設定する。

期間中、変化や効果を気にせず、ただ毎日座る。

期間が終わったときに、効果があるのか、ないのかを評価する。


期間は最低でも2ヶ月、1日最低15分瞑想することをおすすめします。

脳に物理的な変化を起こすには、少なくともこれくらいの時間がかかります。

焦らず、気張らず、少しずついきましょう。


最後まで読んでくださりありがとうございました!


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MBSRで行うプラクティスを基にしたシンプルな瞑想です。

気になる方は一度ぜひ聞いてみてください♪

>> https://anchor.fm/yusuke-taniguchi



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