22歳ぐらいの時の震える冬の思い出＊

当時付き合ってた彼女と車で出かけてた時のこと
車に彼女を残してコンビニかなんかに1人で行ってたら
用事が済んで車に戻るやいなや

「これ何？」　と。

いつもより強い語尾
口元と反比例して笑ってない目
張りつめた空気
修羅場経験者はわかるあの感じ
いや経験者ちゃうけど

とにかく瞬時にヤバい…！と思いました
あ、いや違いますよ何もやましくないですよ
何もしてないのに警官見るとなぜか
ドキッとするアレですよ

んで眼前に突き付けられたそれは
かわいらしい字で書かれた手紙
「〇〇（名字）さんへ」

んんん？？何これ？？
全く見覚えがないですけど？

「は？、、、何？知らん、、、ええぇ、、？」
完全にやってるやつのテンパり方やったけど！
ほんまに知らんねん！

「車の中にあったんやけどどういう事？」

俺が聞きたい、、
ほんで中身も見たんか、、
全く追いついてない頭で初見の手紙を読んでみると

これよかったら使ってください的な
明らかにプレゼントと一緒に渡されたであろう内容
てことはそれなりの関係なん？俺とこの子が？
見覚えない名前やけど間違いなく女子やね
これは疑われるには十分足りますねーって

いやいやいや！
待って！そんな子知らんし
ほんまに誰やねん！何やねん！！

「マジでわからん、、何これ」
さぞかししらこく見えたでしょう

「あんた宛てやん」

「いや知らんて…えええぇ…」

100パー嘘無しで話してんのに
向こうは完全にシラ切ってきたでこいつ！スタンス

「知らんて！」

「んなわけないやろコラァ！！」

その後もうわーーってなって
ほんま大変やったなー。。。。

……

っていう話を昨日弟と話してて思い出しました。
そう犯人こいつ。

実家の車やから共有してたもんな
さすがにすぐには気付かんだわあの時
その子も手紙に名字だけじゃなくて下の名前入れなあかんわ
おかげでえらいきれいな濡れ衣着させてもろたわ！

ほんでそのプレゼントのマフラーえらい気に入ってたんやろうけど
その後結婚して義妹にもらったマフラーよりも何年もそっち使い続けとったら
そら怒って捨てられるわ

そんなこと思い出しながらふと
10年以上眠ってたけど最近また使い出したこのマフラー
よく考えたらその時の彼女にもらったやつや

兄弟やなー

完