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僕の心の中の半沢直樹

少し前から勤務先で月に一度、若手営業社員を対象にリモート会議が行われるようになりました。最近会社の体制も大きく変わったこともあり、新しく来た本部の偉い人が直々に取り仕切る形で毎回ゲストスピーカー的な先輩社員を迎えて訓話をいただき、業務の研修や、全員が順番に先月の結果や今月の進捗の発表を行うといった流れ。怒られたり、吊るし上げられたり、ご指導を頂いたりする毎回非常に有意義な研修です。      

先日行われた回のこと。ゲストにきていただいたのはバリバリの営業マネージャーでした。熱のこもった激励、惹きつけるユーモア、同職種あがりの説得力のあるお言葉が若手の心に響いていくのがなんとなくweb上ながらも伝わってきました。

さてそれに火をつけられたのかどうかは分からない同職種経験なし、毎回方針がフレキシブル精神論多め本部偉い人。

ご指導にいつもより勢いがあるなーという印象を全員が感じていました。そんな中、

お前ら、今日の日経新聞読んだか?

唐突な質問。さらに、

読んだ奴手挙げろ

実は以前の研修時に若手が日々勉強をしていないと感じ、「本を読め、日経新聞読んでない奴はとれ、自分に投資しろ」という指示がありました。それ自体はごもっともですが、ちゃんと言うことを聞いてるかの確認だったんでしょう。

僕のipadの画面には主催者画面と数人(ノー挙手)しか出てなかったので、何人が手を挙げてたか、はたまた誰も挙げてなかったかはわかりませんが、これは挙げといた方が良いと思い、僕は手を挙げました。

するとそれを見た偉い人

「ん〜?おいおいほんまか〜!?今日は休刊日やぞ!」

こいつアホや!罠にかかった!とでもいわんばかりのしたり顔。

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くっ・・・そういうことか・・・ハメるつもりやったんか・・・。なんと意地の悪い。。

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一瞬目の前が金色になりました。

そうかーしまった紙面の休刊日まではチェックしてなかった。

電子版はこの人にとって読んでるうちに入らんのか。

この日も普通に更新されてたから手を挙げたのに。

という言い訳を伝えるか悩んだのですが、会議の早期終了を願って僕はミュート解除ボタンを押しませんでした。そして偉い人も戯れにお聞きになられたのかリモートの煩わしさからかそれ以上追求はありませんでした。

もしもこのやりとりがリモートでなかったら、多くの人の前で追求され、空気的に発言せざるをえなかったでしょう。そして上記の事実を述べたとき、僕の心の中の半沢直樹が偉い人を土下座に追い込んでしまったかも知れません。

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リモート会議、人と人の軋轢を軽減する便利なものですね。

※半沢直樹観たことないので詳細は知りません。







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