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南アフリカのファストフード事情。アフリカにはマックもスタバも無い!?

アフリカで青年海外協力隊として過ごしていると、他国で活躍する同期と連絡を取り合うのですがその中で思わぬ違いに驚くことが多々ありました。
今回はそのうちの一つ、ファストフードについて。

まずは有名ファストフードチェーン店について。タイトルの通り、マクドナルドとスターバックスを取り上げてみます。
どちらも大企業で世界各国に展開していて、世界中で統一されたデザインやサービス、そして味というのは旅行客を安心させていると思います。
とある店舗は世界遺産の中だったり、絶景を見渡せたりと訪れる目的地にもなっていたり…。

そんなマクドナルドやスターバックス、アフリカ大陸の「ほとんど」の国にはないんです。正確に言うと、モロッコやエジプトといったアフリカ大陸の中でも中東やヨーロッパに近いアフリカ北部には出店しています。
ただ、「サブサハラ地域」と呼ばれるサハラ砂漠より南の国や地域にはほとんどありません。そのサハラ砂漠によって中東やヨーロッパからの陸路が絶たれるからなのか、この地域では先進国の当たり前が通じないことも多いのです。

そんななかサブサハラ地域を代表する南アフリカには…両方ともあります!
サブサハラ地域では唯一です。

マクドナルド イン 南アフリカ

マクドナルドは、南アフリカに多く出店しています。私が住んでいた地方都市でもマクドナルドがあったので、当たり前の感覚で何気なく「ビッグマックが日本と同じ味で安心」とSNSに投稿したところ、「そんなのうちの国(アフリカ諸国)にはない!」と言われビックリしたことがありました。

調べてみたところ、50の国を超えるアフリカ大陸に出店しているのはエジプト・モロッコ・チュニジア・南アフリカの4か国しかありません。島も含むアフリカ地域としてみると、モーリシャスやレユニオンも含め6か国です。(マクドナルドのグローバルサイトではオセアニアに分類。)

ちなみに南アフリカのマクドナルドにも世界共通のメニューはそろっています。ビッグマックは安心の味で日本より価格は少々お安めです。ポテトドリンクのセットで320円ほど。クォーターパウンダーや海外マックに多いラップメニューよりも安く、手頃にランチを済ませたいときはよく利用していました。

日本ほどパティやソースに凝った限定メニューは無いものの、ときどきビッグマックスモールやダブルビッグマック、ビッグマックチキンなど、あるもので工夫した?メニューを見かけることがありました。ナゲットソースに日本との違い発見したことも。

スターバックス イン 南アフリカ

スターバックスが南アフリカに出店し始めたのは、ごく最近の話。そのためまだ出店数は12店舗、首都の一つであるプレトリアや最大都市のヨハネスブルグ、主要都市のダーバンだけです。
アフリカを代表する都市のケープタウンにはまだ出店されていません。現地メディアでも2018年中にケープタウンへ出店と年始には見かけましたが、現時点では音沙汰なしです。

ちなみにアフリカ大陸で出店状況を見ると、北部のエジプト・モロッコとサブサハラ地域は南アフリカとなってました。
あのコーヒーで有名なエチオピアやタンザニア、ルワンダには出てないんです。ただ大手チェーンが出てないだけで、ローカルのカフェはたくさんある様子。タンザニアを訪問した時もオシャレなカフェが街中にもありましたし、キリマンジャロのふもとでキリマンジャロコーヒーの農園を見かけることも出来ました。

話がそれますが、私が留学していたことのあるオーストラリアは独自のカフェの文化が根強い国。国民がそれぞれ行きつけのローカルカフェを持っています。その結果、スターバックスが同国の経営権を地元企業へ売却、事実上の撤退をしているんです。(スターバックスの名前で店舗はあります。)
スターバックスといえども、独自の文化がありそうな産地の国では出店を仕掛けるのは難しいのかもしれませんね。

さて、南アフリカのスターバックスにあるメニューを少し紹介。といっても大きく変わるものはないです。フードメニューも充実してました。
南アフリカらしいのは、ルイボスティのメニューですかね。ルイボスティーラテなるものも。

あまり変わらない、ということは日本人に馴染みの味、グリーンティがありました。そして抹茶フラペチーノまで!そのときは嬉しくて頼んだものです。日本でもほとんど飲まないのに…。(笑)

そしてスタバといえば、熱心なコレクターもいるマグカップ。
You Are Here Collectionとして、南アフリカデザインのマグカップがあります。アフリカらしく、BIG5の動物たち(ライオン・ヒョウ・ゾウ・サイ・バッファロー)が描かれています。

また、都市のシリーズにはヨハネスブルグ・プレトリア・ダーバンのラインナップ。ランドマークや部族を用いたデザインとなってます。
ケープタウンに出店・マグカップが用意されたときには、ケープペンギンやテーブルマウンテンがデザインされるのでは…と思ってます。
絶対欲しい!!

南アフリカ限定デザインのマグカップは気軽に購入できる場所でもないのでコレクターには珍しい様子。
私自身、買ってきてほしいと頼まれたので用意したことも。私はコレクターではないですが、何となく日本のマグカップと並べたいなと思い始めてます。(笑)

まとめ

日本でなじみのあるチェーン店のアフリカ展開をまとめてみました。

他にもケンタッキーはマクドナルド以上に出店国を広げていたり、南アフリカ発のバーガーチェーンやレストランチェーンもあります。ヨーロッパのコーヒーチェーンはケニアなどの東アフリカ地域に強かったり。

ファストフードでアフリカを見ると、大手一人勝ちという構図はまだまだ無さそうですね。ローカルチェーンも広く展開していて、味も私たちに合いますし、逆に先進国へ展開することもあると思います。

と書いて、調べてみるとSteersという南アフリカのバーガーチェーンがすでにイギリスやUAEに進出してました。もしかすると、「渋谷に南アフリカ発のバーガーチェーンが出店!」なんてネットニュースを見る日が来るかもしれませんね。

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