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欲望➕知識🟰いいね!

苫野一徳さんの著書『はじめての哲学的思考』の中で、「私たちの根底には欲望があって私たちはそれによって日々考え、活動している。」と書かれていました。
欲望というのは私たちの何かするときの原動力です。欲望があるからこそ私たちは学びたいと思うわけです。

他方、藤田正勝さんの著書『はじめての哲学』(岩波ジュニア新書)の一節を引用いたしますと、「欲望の特徴はいったん刺激されると、かぎりなく大きくなっていきます。わたしたちは欲望の連鎖のなかに簡単にはまり込んでしまうのです。」と言っています。つまり「欲望に振り回されてはいけない。」ということなのだと思います。欲望というのは尽きることがないものです。

また、福沢諭吉さんの『学問のすゝめ』の中で、知識があって行動しないのはよくない、そして知識もなく闇雲に行動することもまたよくない。その両方が必要であるということをおっしゃっていて、欲望というのも何かをする原動力ではあるけれども、欲望に振り回されず、自分を俯瞰してみる、自分を広い視野を持ってみていかなければならないということが必要で、そのために知識が必要なのでは、と思いました。

つまり欲望と知識両方が必要であるということでしょう。

また守屋淳さんの著書『100分de名著「論語と算盤」』(渋沢栄一)の中で、

渋沢栄一が目指す「繁栄した国」を作るためには経済を発展させなければならない。その時にまず、「儲けたい」という欲望が原動力となり、エンジンとして、さらに「信用」や「道徳」が同じく、経済の継続的な発展に不可欠である、と言っています。

欲望は原動力ですが、それだけでなく、道徳や信用、倫理というものが同じくらい大事であると言っています。

したがいまして、「何かをやりたい、儲けたいという欲望」と「知識や倫理など」の両方が大切であるということです。

私たちもこれらのことを見習い、自分が何をやりたいのかということを探していく、自分のこれがしたい、という欲望も大切ですが、それだけでなく、同時に、知識や倫理を身につけることも日々忘れないようにしていきたいですね。

以上です。

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