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給与を増やす考え方

収入をどうにか増やしたい。子供ができたから家族の生活のためにもっと稼ぎたい。

このような人たちに、給与を増やす考え方をお伝えします。

「転職する」「副業を始める」「起業する」などの、自分が置かれた環境を変えることで収入を増やすのではなく、環境を変えずに今の環境のまま給与を増やす考え方です。

働く環境を変えることが難しい人もいます。

この考え方が身に付けば、どんな職場、どんな環境に移ったとしても常に上を目指して上がって行けます。

働く上での考え方

まず初めに、収入を増やす方法は、ビジネスオーナーとして働く経営者か、サラリーマンとして働く会社員かによって大きく異なります。

経営者は給与を出す人、会社員は給与をもらう人なので、根本的に置かれた状況が違うからです。

ここでは、会社員が給与を増やす方法について触れます。

その方法とは、「働く上での考え方」を変えるということです。

それでは、どのように考え方を変えるのかというと「自分の給与以上の働きをする」という考え方に変えるのです。

会社の立場からすると同じ給与でも給与以上に働いてくれる社員は、とても良い職員ですよね。

一方、自分の立場から見ると給与以上に働くことは、バカバカしく損をしているような気分になります。

給与という媒介を挟んで、会社と社員は利害が対立する構造があるのです。

しかし、人に頼み事をしたり、モノを売るときと同じように、相手の立場から考えることは、状況を変える上でとても重要です。

会社の視点

会社からすると、給与以上に働いてくれる社員はとても貴重な存在です。

その職位においておくよりも、昇格した方がもっと貢献してくれるのではないかと考えて、ポストができると(または作って)真っ先に昇格対象となります。

また、努力や成果が著しければ、上司や同僚から自然と推薦されて昇格することだってあります。

1つ出世することで給与は上がるので、これを繰り返すと給与は増えていきます。

また、会社からすると給与以上に働いてくれる社員はとても貴重で、辞められては困る存在になります。

明らかに働きぶりが顕著であれば、「給与を上げないとまずいかな」という思いを抱かせて、昇格しなくても給与が上がる場合もあります。

いざ退職するということになったときに、「給与を上げるからと辞めないでくれ」と引き留められる場合もあるでしょう。

上司の視点

また、給与以上に働く社員は、おのずと上の職位、上司の視点で職場を見るようになります。

今の職位以上の貢献をすることで、もっと上の視点で考えるようになるからです。

上司の視点で考えることができると「あー、部下はやる気がないし、会社からは厳しいこと言われてこれはキツいな」とか「チームの規律を考えるとこれは看過できなかったんだな」とか、上司が部下にどうしてもらいたいかがわかるので、それに応えて上司を喜ばせることができるようになります。

上司に人事決定権があれば、それは昇格や給与アップに直結しますし、たとえ決定権がなくても、その上の上司や人事部に良い評価を伝えてくれます。

また、いざ昇格したとしても、すでに上司の視点で訓練していたので、困難に直面しても難なくやってのけることができてしまいます。

そうなると出世するスピードは加速します。

上の視点とは、物事を俯瞰的に見るということです。

自分の2つ上の上司の視点を持つくらいの気概があれば見える景色が変わります。

しかし、言うのは簡単ですが、自分の立場を守ったり自分の意見を主張したりと、実際はこれができない人がほとんどです。

相手の立場で考える

「私は自分の給与に見合う働きはします。」ということを言う人がいますが、受け取ることができる価値に蓋をしてしまっているようです。

「私はパートなのにそこまでやるんですか。」と言う人も、能力があるのに昇給のチャンスを逃しています。

給与以上に働くという考え方は、自分視点でのモノの見方をし、損得を計る打算的な考え方をしていると到底できないことですが、会社の視点、上司の視点、周囲の視点といった相手の立場で見ることができて、初めて考えられることです。

結局、その人の働きに見合う給与を得ることになります。

給与は後からついて来るのです。

見返りを求めない奉仕の精神は人の心を動かします。

これはビジネスであれば、価格以上に良いサービスをしてくれたと感じたら、そのお客様は次もまた注文してくれてるのと似ています。

人は付加価値のついたサービスを受け取ると、期待を超えていることに感動します。

感動すると、その会社や商品のファンになりリピーターになってくれます。

ここで注意することは、サービスの付加価値や期待を越えるというのは、お客様のニーズに対しての付加価値や期待であって、そのニーズからズレているものをいくら提供しても感動は生まれません。

供給者は自己満足にならないよう相手のニーズを捉えるために、相手の立場になる必要があります。

それはお客様に対しても、上司に対しても同じことです。

上司に気に入られる人は、お客様からも気に入られる方法がわかります。

相手の立場で考えられる人こそ、人の心を動かし社会で成功できるのです。

ここでさらに踏み込んで、給与を与える経営者側の話をすると、経営者が社員に能力以上の給与を支給すれば、社員はそれに応えるように能力を磨いてくれます。

先に給与を上げると、実力は後からついてくるのです。

すべての社員を対象にするのはビジネスモデル上難しいですが、会社の業績を左右するキーパーソンにはこの方法は有効かもしれません。

もしも、その社員の実力が不相応なまま変わらないとすると、どういうわけかその社員は職場を離れていきます。

結局、給与に見合う人が働いています。

自分が先に与えることで、後から自分に返って来るというのは、会社員でも経営者でも同じです。

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