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【ラグビーにおけるワークロードモニタリングについて#9】Looker Studioを利用したデイリーレポートの作成

◆はじめに

これまでLooker Studioを用いたダッシュボードの作成について紹介してきました。





今回はGPSデータをスプレッドシートにコピー&ペーストするだけで、選手やスタッフへ配信できるLooker Studioのレポート作成について説明していきます。

*本記事におけるデータは全て架空のダミーデータとなっています


◆GPSデータの共有について

毎日の練習においてGPSデータを共有する際、各メーカーにおけるクラウドの機能によって作成できるレポートは大きく異なります。
Catapultのクラウドであるopen fieldは表、グラフいずれにしても綺麗なフォーマットで素早くレポートを作成出来ます。

open fieldで作成したレポート



ただ、クラウドに依存したレポートの課題は幾つかあり

・1チームで複数メーカーのデバイスを使用している際に統一したフォーマットのレポートを作成できない
・メーカーによってはクラウドとの契約が終了した時点でクラウドにupされたデータを閲覧できなくなる
・自分が移籍した先のメーカーが異なる場合は0からレポートのフォーマットを構築する必要がある

などが挙げられます。


自身でフォーマットを構築すれば、上記の課題に悩まされることはありません。


◆Looker Studioでレポートを作成する

予めLooker Studioで環境を構築しておけば、データソースとなるスプレッドシートのデータを更新するだけで任意のレポートを作成できます。

自身が伝えたい内容と、コーチはじめスタッフや選手が必要とする情報を素早く共有することで、その日のセッションにおけるレビューと次へのプレビューが出来るようになります。
選手も自身にかかった外的負荷を把握することで、リカバリーの最善策を考え実行することができます。

GOLDEN TIMEを1秒でも長くすることが、次のセッションに向けた最高の準備です。

Review と Preview のクオリティを高くすることが重要


今回の内容では、下記のようなレポートを作成することができるようになります。



各項目を一覧にしたダッシュボード


各項目の一覧表


いちど環境を構築してしまえば、データソースのスプレッドシートを更新してLooker Studioを更新するだけで日々のレポートを素早く作成できます。


◆データソースの種類

使用しているデバイスによって、1日のデータを分析する方法が異なります。
1日の始めから終わりまでひと繋ぎのデータになっているパターンと、各セッション(ドリルなど)を区切って記録されているパターンです。

今回の記事では

①1日におけるセッション全体のデータ
②1日における各セッションごとに分けられたデータ

の2種類が下記のリンクから取得できます。

ご自身の普段使用しているデバイスでの処理方法に基づき、ソースデータをダウンロードしてください。


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