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関口シンゴ
2020年7月29日 09:34
いつからコーヒーが好きになったのだろう。高校生の時に友達と試験勉強にかこつけてファミリーレストランに居座り、多少背伸びをしてブラックコーヒーを飲み始めていた記憶はある。その時はきっと「それにしても苦いな」と思って飲んでいたに違いない。もっと前の記憶だと、父親がよく飲んでいた姿やコーヒーの匂いを思い出す。小さい頃はよく車酔いをして、休憩の度に父親が飲んでいるコーヒーの匂いをかがせてもらっていた
2020年7月8日 11:32
喫茶店の椅子に腰を下ろしコーヒーをひとつ注文し終えると、自分でも驚くほど体に重力を感じる。頭から指先からつま先まで、ずずず...っとまさに沈み込んでいくような重み。もしかしたら本当に半分くらい背もたれに埋まっているのかもしれない。喫茶店の椅子にはそのように体のどこかしらかにあるスイッチを切ってしまう機能があるのだと思う。それは「ほっとひと息」や「ちょっとリラックス」というような生半可な響きでは