【奇跡のレッスン】「声のエナジー」エディー・ジョーンズ
こんにちは、守屋です。
今回はNHK奇跡のレッスンという番組で放送されていた「すべての瞬間が 上達のチャンス ラグビー」の中でW杯で日本代表を指揮し、南アフリカを破ったことで有名な、現ラグビーイングランド代表コーチのエディージョーンズさんが言っていたことを4回に分けてピックアップして考察してみたいと思います。
トレーニングに関して
奇跡のレッスンの舞台は目黒学院高等学校ラグビー部。古豪復活の足掛かりのために、指導者及び選手たちに5日間のエディーさんがレッスンをするという内容です。
レッスン初日、エディーさんはいつも通りのトレーニングをするように指示をし、そのトレーニングで気が付いた点をこんな風に言っていました。
1人のアタッカーに3人でタックルしているけど、あんな状況は試合ではめったに起きない。練習は鏡のように試合とそっくりにしないとね。ラグビーの試合は状況判断の連続だ。それを鍛えないといけない。
声の質に関して
また、実戦形式のトレーニングの中、選手同士が大声でコミュニケーションを取っていることに対して、こんな指摘をしていました。
選手たちはみんなおとなしいな。あれじゃあただ叫んでいるだけだ。金曜の夜の居酒屋みたいだね。声は大きいけど意味がない。選手同士で意味のあるコミュニケーションが出来ていないんだよ。
3つの大事なポイントの1つ、コミュニケーション
エディーさんはラグビーにおける3つの大事なポイントを選手に伝えていました。
選手同士で情報を伝え合わなければいけない。話せば勇気が湧いてくる。プレーも早くなる、声のエナジーだよ。
トレーニングの為のトレーニングではない
エディーさんが言っていた「練習は鏡のように試合とそっくりにしないとね。」という言葉は、どんなスポーツでも共通しているのではないでしょうか。
もっと広く言えば、学校で習う授業ですら社会に出て必要なビジネスの場(試合)で使えるトレーニングでなければ意味がないように感じました。
スペインのサッカーにおけるフィジカルトレーニングの定義は変わりつつあり、
・ただ走る
・ただ筋肉をつける
ではなく、いかにサッカーにおけるシチュエーションの中で有効な筋肉や体力をつけるかが大事であり、ただ走ることでは意味がないということでフィジカル(筋トレや負荷をかける走り)などとサッカーを切り離して考えていないとのこと。
日本の育成年代では未だに
・50メートルダッシュ30本
・腹筋、背筋、腕立て30回×3セット
など、試合の中で使うであろう筋肉を試合のシチュエーションと切り離して行っているのが現実です。
トレーニングという部分に関しては、まだまだ改善の余地があると感じる反面、世界との差は広がっていることを痛感させられました。
意味のあるコミュニケーションの重要性
チームスポーツ、又は会社組織の中でコミュニケーションが大事だと言われることは多いです。でも、その中でコミュニケーションの質にまで拘る組織は少ないのではないでしょうか。
サッカーであれば
「がんばろうぜ!」
「ここ集中しような!」
「絶対勝つぞ!」
という声が飛び交うことは声を出さないよりはマシかも知れませんが、エディーさんの言葉を借りるのであれば、「意味のない声」ということになります。
それよりも、
「相手にあと一歩寄せろ!」
「半歩右に寄ってシュートコースを消せ!」
「残りの15分、相手エリアのサイドのスペースでプレーできるようにボールを運んでいこう。」
と具体的で意味のあるコミュニケーションこそ、周りの選手たちと質の高い情報共有を出来るのではと感じます。
声のエナジーとは
エナジーとはエネルギーということです。つまり、声が生み出してくれるエネルギーは組織において重要なポイントとなるのです。
苦しい時間帯に、質の高い声を出し合うことでネガティブになっている選手はメンタルを取り戻し、声を出す選手はより集中力が高まってくるのです。
逆に言えば声を出さないことは、周りの選手のネガティブをポジティブに変えることもなければ、ネガティブ連鎖が生じる可能性もあります。
そして声の質が悪ければ、選手同士での情報共有がされることなく意味のない声となってしまう恐れがあります。
次回、「全ての瞬間が上達のチャンス」に続きます。
良ければ【友達追加】、【フォロー】お願いします♪
LINE@
サッカーに関わる、あなたの役に立つ情報をお届けします。(無料特典有り)
⇒ https://line.me/R/ti/p/%40eto9655g
twitter
⇒ https://twitter.com/shingo_moriya
この記事が参加している募集
100円サポートお願いします! 日本一価値がある100円にさせて見せます。