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妄言多謝

大学4年の時、卒論発表時のこと。

ゼミの教授が他の卒論へ評価を書いてる時、最後はこの4字で締めていた。

「妄言多謝」

例えば「私なりの視点で批評したが妄言多謝。」
という感じだ。

辞書をめくる。意味は

「色々ごちゃごちゃ訳わからないこと言ってごめんなさい」

ということだった。

ある種の定型句なのかもしれないが、名の通った文芸評論家だった教授が、ゼミ生逹にこの様な表現を使うのに面白い。

そしてこれは日本語の美しさだったり、日本人の美徳の様にも感じた。

当時はワープロで書いてました。

総評論家とも呼べる時代、ネットを始め、様々な意見が並ぶ。中には人の心を切る言葉も見かける。

でもどこかで「あくまで主観なので、お気になさらず」という偉ぶらない、へりくだった気持ちを持っておくのも大切なのではないか?

情報があふれる社会で必要な、日本人の美徳の1つが「妄言多謝」の様な気がする。

言ってる僕も気をつけます、妄言多謝。

noteを始めます。ひとまず書きたいこと書き連ねますが、妄言ではありますが読んでいただきありがとう、という気持ちは持ってます。

よろしくお願いします。

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