矛盾を知的なまなざしで捉える



人間関係や、自分自身の課題など、立ちはだかる問題を解決したいとき「原理」や「理論」は役に立つ。
身体化するまで時間がかかるが、「矛盾」もけっこう役に立つ。

ニーバーの祈り「矛盾」版

矛盾を受け入れる力を与えたまえ
解決すべき矛盾に立ち向かう勇気を
そして、解決できない矛盾と
解決しうる矛盾を見極める賢さを与えたまえ

西條剛央さんの『構造構成主義とは何か』のまえがきに、Mr.Children「掌」の歌詞が引用されている。

抱いたはずが突き飛ばして 包むはずが切り刻んで
撫でるつもりが引っ掻いて また愛求める

キスしながら唾を吐いて 舐めるつもりが噛みついて
着せたつもりが引き裂いて また愛求める

ひとつにならなくていいよ 認め合えばそれでいいよ
それだけが僕らの前の暗闇を 優しく散らして
光を降らして与えてくれる

パラドックスには、矛盾しているようで実は理にかなった考えもある。
たとえば 「More haste,less speed 」(急がば回れ)もそうだ。

矛盾をはらんで生きる私たちは強い。

ゆっくり急げ。
人生は短く、そしてたっぷり。






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