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とりとめない言葉の羅列でいい

終わったと思っていた金木犀が
開けた窓からまた漂ってきて
鼻すんかすんかしています。

どこにあるのかわからない場所から
香ってくるのに
金木犀の木を見つけて
顔を近づけると、
あまり香らないのが不思議。(私だけ?)


前回のnote 「進むために必要なモノ」
= 給油の時間


進むために、止まる
進むために、速度を落とす

その必要を感じている人が
少なくないのだな、と最近感じます。

……………………………
・スマホを別の部屋に置く
・スマホの電源をOFFにする
・すぐにSNSを開かない
・すぐに返信しない
……………………………

給油にあたる時間にやるとオススメの、上記のアイデアは

「言われてみれば確かにそうだ」
な、わかりやすい内容だと思います。

前回挙げたうち
やや異色かもしれないのは

……………………………
・ノートを広げてぼーっとする
 思いつくことをゆっくり書く
……………………………

です。

どうして紙のノートなのか
(スマホのメモアプリではなく?)

どうしてゆっくり書くのか
(速度は関係あるの?)

思いつくことを書く、とは?
(何を書けばいいの?)

そんな疑問が
浮かぶかもしれません。

実は、スマホやPCのタイピングは
私たちの思考のスピードより
「少し速い」のだそうです。

その速さは
思いつきを瞬時に書き留めたり
議事録の作成など
即時性を求められる場面には
便利な一方で

行きつ戻りつの
”ゆらゆらした考え”を記すには
「速すぎる」という
データがあるそうです。

意図や目的に駆られて
せっつかれるように
文章が生まれる代わりに、

カステラのはじっこみたいな
考えの断片、端切れや
それにともなう感情は
タイピング(アウトプット)の速度に
ついていけず
こぼれてしまいやすい。

こぼれたものは「なかったこと」にされ
それらを無視して突き進むうちに
次第にスピードに疲れ果てて
ガス欠になります。

「紙のノートにゆっくり書く」

これは、
企画書の作成やデータ分析みたく
わかりやすい意図や目的は
ありませんが、
ほかでもない
「給油の時間」です。

漢字を思い出しながら
書いたり
(結局ひらがなでもよくて)

文字を書きながら
いや違う、そうじゃない
ああでもない、こうでもない、
なんだこれ?
(まとまってない文章だなぁ)

そんな、もどかしい時間は
意味がなさそうでいて
その実、豊かな
「内的対話の時間」を
過ごしています。

内的対話もまた、
進むために必要なモノです。

特にあなたが今
進もうとしている目的地が
「自分が希んでいるものかどうか」
を見定めるためにも。

なので

スマホのメモアプリでも
パソコンのテキストでもなく
紙のノートに、
ゆっくり書くのをオススメします。

「何を書けばいい?」

なんでもいいです。

それが仮に
怒りに満ちたデスノートになっても
反省や自責にまみれても
伝えそびれた感謝だとしても
「たら・れば」の後悔オンパレードでも

ゆっくり紙の上で
利き手がペンを運ぶのに
ゆだねてみる。

とりとめない言葉の羅列でもいいです。

それが今のあなたが求める
「進むために必要なモノ」のかけら
なのだと思います。

ノートがなければ
スケジュール帳の空欄でも
なにかの裏紙でも、

ほんの5分でも。


試してみてください。


……………………………

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……………………………

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……………………………


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