ミニ読書記録③『楽園のカンヴァス
「Shinobu、好きそう」って友人にオススメしてもらったやつ。
ご明察、好きです。
アート好きとしてはかなり惹かれる作品。
アンリ・ルソーの絵画をテーマにした、美術ミステリー。ある作品の権利をかけて研究者二人が真贋判定に挑む。
課題へのアプローチは、7日間かけて「古書一冊」を読むことのみ。
この古書の内容が!
ルソーの人物像に迫るストーリーで、フィクションだと分かってても、のめり込んでしまう。物語中の物語。創作するにしても、相当な知識がないとこんなの書けないはず。どこまで史実が含まれてるのか分からないけど、さすが元キュレーターの作家。美術ミステリーってこんな描き方があるのか、と驚いた。
ぐいぐい引き込まれて後半は一気読み。
ラストはロマンチックで余韻があって素敵。
美術館、キュレーターの仕事の内幕が分かるのも面白い。
美術好きなら尚更だけど、全然詳しくなくてものめり込める作品だと思う。
ルソーも、ピカソも、読めばきっと生の美術作品が見てみたくなるはず。
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