新読書社 勝手に広報部!

新読書社は本郷にある小さな出版社です。保育、教育、心理、文芸などの本をつくっています。…

新読書社 勝手に広報部!

新読書社は本郷にある小さな出版社です。保育、教育、心理、文芸などの本をつくっています。 チェブラーシュカを日本で初めて紹介しました。ちょっと古いけど、ロシアの絵本も多数あります。 http://shindokusho.jp/

最近の記事

特別公開『ヴィゴツキー心理学 完全読本 ~「最近接発達の領域」と「内言」の概念を読み解く~』

37歳の若さで惜しまれながら世を去ったベラルーシ出身の心理学者、ヴィゴツキー。100年前に活躍した彼の理論が、今、「新しい!」と注目が高まっています。一方で「難しい」「手軽な入門書が見つからない」などと敬遠されがちなのも事実。これはチョッピリ残念なことです。 そんな評判を覆す一冊を、ここに一部特別公開します! この書籍は、ヴィゴツキーの心理学理論について、その解説を試みるもの。とはいえ、一般的な概説書のように、概要を端から端まで説明することはありません。 ヴィゴツキー理論

    • 生原稿を読んでみた「介護は万事塞翁が馬 ~100歳のかあちゃんを自宅で看た話」

      この夏、思いがけず著者の生原稿を読ませてもらう機会にあずかった。それがこのたび実際に刊行されるとのこと。自分で書いたわけでもないのに、なんだか浮足立ってきた。 秘かに書いておいた感想文だったけれど、介護の日(11月11日)にちなんで、公開してみよう。ご笑覧ください。 読んだ本はコチラ。 *** 厚生労働省の統計資料(介護保険事業状況報告 令和二年七月)によると、要介護(要支援)認定者数は672.6万人とある。こうして数字を示されても、どうも現実味が湧かないのは私だけだろ

      • 保育所実習が不安なあなたへ

        保育士を目指す者にとって、理論と実践の統合の場である実習はとても重要な学習体験です。 とはいえ、どんなに知識を増やしても、体ごと現場に入って行くのには不安がつきもの。 現場に入れば予想外のことが目白押し!先生方への言葉遣いも気を遣います。そんな混乱をよそに、超ハイテンションで飛びついてくる子どもたち。 実習後も「終わったー!」と大の字になって休んでもいられません。振り返りもレポートもあるし、それに、実習先でお世話になったみなさんへのお礼はどうする? そんな焦りと不安で、

        • 妄想感想文「保育の中の『多様性』とは インクルーシブが求められる今を考える」

          季刊保育問題研究は、知る人ぞ知る(つまり多くの人は知らない)1962年創刊の雑誌です。保育について、研究者と現場保育者、時には保護者や小学校教員も交えて、ともに学び合います。 309号の特集は、 「保育の中の『多様性』とは インクルーシブが求められる今を考える 」 まだ書籍が手元にないので、またもや記事を読む前に、しかも保育ド素人の私が、タイトルだけを基に妄想で感想文を書いてみます。 最近よく耳にする多様性という言葉は、あまのじゃくな私の心をザワつかせる。ザワザワの元を

        特別公開『ヴィゴツキー心理学 完全読本 ~「最近接発達の領域」と「内言」の概念を読み解く~』

          イマドキ流行らないもの

          実家の押入れをほじくり返していたら、古ぼけた本が出てきた。昔々、アルバイト先の経理部長から、いただいたものだ。 「良い本なんだけどね、イマドキ流行らないのよ、こういうの。すっかり日焼けしちゃってるけど、持って帰りなさい」 手渡された時の彼女の口調まで思い出された。 当時は読みもしなかったくせに、今ごろになって手に取った。 何となく懐かしくなって、何となくページを繰っていると、何となくやめられなくなって、何となく読み進めた。 保育園の園長だった筆者は長く保育に携わっていた

          イマドキ流行らないもの

          妄想感想文 「『幼児期の終わりまでに育って欲しい姿』は保幼小連携・接続の鍵となり得るのか!?」

          季刊保育問題研究は、知る人ぞ知る(つまり多くの人は知らない)1962年創刊の雑誌です。保育について、研究者と現場保育者、時には保護者や小学校教員も交えて、ともに学び合います。 2021年2月発行の307号をパラパラとめくる手が思わず止まったのが、こちら。 「『幼児期の終わりまでに育って欲しい姿』は保幼小連携・接続の鍵となり得るのか!?」 佐藤哲也(さとうてつや)さんによる特集記事です。もし、お手持ちの方がいらしたら、p24を開いてください。 タイトルを見て気づいたこと

          妄想感想文 「『幼児期の終わりまでに育って欲しい姿』は保幼小連携・接続の鍵となり得るのか!?」