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オタクとファンの境界線

一般的にオタクとファンそれぞれの定義だと考えられていることは、
「オタク」=熱狂的、お金と時間を惜しみなく使う
「ファン」=ただその対象が好き、応援している
みたいなことで、ファンの熱量がいくとこまでいくと所謂「オタク」にカテゴライズされるんだろうなと思っている。
でも、本当に違いって熱量だけ???って私はずっと思っていて。
ちょっと真剣にこの問題について考えてみることにしました。
※「推し」という言葉を使うと「オタク」が連想されるので、ここでは「対象者」と呼びます。

突然ですが私は、この下図で示された、2つの円が重なっている真ん中の部分の人が「オタク」なのではないか、という結論に至りました。
まっっっっっっじで簡潔に言うと、
A=「自分のためにコンテンツを消費して楽しむファン」
B=「ガチ恋勢」
だと思う。本当にざっくり簡潔に言うと、ね。

べん図。懐かしい。

まずAについて。
例えば対象者がアイドルだったら、「アイドルという存在そのものが好き」「楽曲が好き」「見ると元気をもらえる」「まるっと好き、箱推し」みたいなのが該当すると思うし、
対象者がお笑い芸人だったら、「ネタが好き」「生で見るお笑いが好き」とかそういうことなんじゃないかなって思います。
自分が好きだから楽しむ、いわゆる純粋な「趣味」みたいなこと。
ここには相手への貢献心みたいなのはほとんどなくて、エンタメの享受者として楽しむっていうことが成立しているんだと思う。

次にBについて。
これは「異性として好き」とか「付き合いたい」「結婚したい」と思って追いかけている人が該当するんじゃないかなって思う。
アイドルだったら極論、歌とか踊りとかどうでもいいし、お笑い芸人だったら、どんなにつまらなくても応援するとか。
このケースは対象が「エンタメコンテンツ」ではなくて、完全に「対:人」とのコミュニケーションの上で成り立っていると思う。
注意したいことは、オタクではなくただBに当てはまる人は、とにかく繋がることをゴールとしていて、現場数とかはそんなに重視していないということ。
例えば、SNSで対象者が目に入るように自撮りを載せたり、直接DMで連絡先送ったり飲みに行こうって誘ったりする人のこと。
(ちゃんとオタクしてる立場から見たらこんなの一番厄介すぎる)

このAとBに関しては、正直オタクではないというのが私の結論。
Aタイプが一般的に言われる「ファン」なんだろうなと思っている。

そして「オタク」とは何者なのか。
単にこのA+Bを合わせたものがオタクというより、
(A+貢献心)+(B-自己開示欲)=オタクだと思う。(笑)

◆A+貢献心について◆
オタクって、対象者が夢に向かって頑張ってる姿とか大好きじゃん???
有名になっていく過程とか、成長していく過程を見守るのが楽しいっていう感情は少なからずあると思う。
そんな対象者を支えたいとか、その姿を見続けていたいとか、そういう感情が想起されるから「コンテンツ」にお金を払うのよな。
Aタイプは自分の娯楽のためにお金を支払うけど、オタクの場合は「今日も世に出るお仕事をしてくれてありがとう」というその対象者の行動とか存在そのものにお金を払っている。
特に売れてない人だと、お金を落とさないと活動を続けるのが困難だったりするから、相手のためにお金を落とすっていうのはめちゃめちゃ大事だったりする。

◆B-自己開示欲について◆
オタクってみんな「ガチ恋スタンス」で応援してると思ってるんだけど、どう?私だけ???
なんだかんだリアコ営業が嬉しいし、特別扱いしてほしいし、他の女(オタク含め)と楽しそうにしてることなんて見たくないし、一挙一動に心乱されるし、会ってない時間もずっと考えちゃうし、今何してるのかな?って考えちゃうし、毎日大好き!って伝えたくなる。
傍から見たらただのガチ恋限界お花畑オタクなのかもしれないけど、でもさ、ガチで付き合うために何か行動を起こすとか、自分のこと知ってほしいから何でもない時にDM送るとか、そんなことしなくない???
そうじゃない!!!ってならない!?!?!?!?
自分のことガチ恋だとは思ってるけど、本当のガチ恋ではないよって分かってほしい。

オタク心って、恋する乙女心より複雑なんじゃない??
推しへ。今日もこんなオタクのメンケアよろしくね。


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