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ACL・グループステージ4節・横浜F・マリノス対シドニーFC(2022.4.25ホーチミン)備忘録

個人的な印象批評を備忘のために記します。いろいろご教示ください。

2022年4月22日(金)ACL・グループH・第4節
ベトナム・ホーチミン・トンニャット・スタジアム(有観客)
インドシナ時間18:00キックオフ 晴れ/曇り 30℃、湿度65%
*私はベトナム・ハノイにおりますので、私が見た時刻を記しています。VTV6(ベトナムのテレビ局)生中継
横浜F・マリノス(白)3(前半2-0、後半1-0)0 シドニーFC(紺)

前の記事で「3-0くらいでやっちゃって」と書いたのが実現して快哉!

F・マリノスのホーム扱いの対シドニー第2戦。3日前に戦った相手と同じスタジアムで対戦という不思議な感じ。サイゴンの18:00はまだ暑い。21:00キックオフもどうかと思うけど、18:00キックオフよりは3、4℃気温が下がるので、21:00の方が楽でしょうね。

この日は、21:00からホアンアイン・ザーライ対全北現代がある。そのゲームでは、トンニャット・スタジアムには多くの観客が来るはず。残念ながら、その前にある「ベトナム人にとって外国のチームどうしのゲーム」では、観客はまばら。でもやはり、ゴール裏に陣取ったF・マリノスサポーターのチャントは常にテレビ中継でも聞こえてきて頼もしい。

6分、F・マリノス、左CKから一旦作り直してクロス、⑲實藤、シドニーの㉜ヤズベックのマークが甘くなったところで前に入り込んでヘディングシュートを決める。シドニー、集中できてませんね。

10分、F・マリノス、今度は右サイドでのスローインから、㉗松原からグラウンダーのクロス、㉚西村が180度向き直る絶妙のファーストタッチで相手DFをかわして左足のシュートコースを確保、ゴール。見事。
スローインを受けた⑪A・ロペスが一瞬、膝のあたりを気にする素振りを見せて一人だけプレーを止めて松原からのクロスのコースを確保したのは、自身のオフサイドを気にしたか。松原が自分でボールを前に運んだので、結果的に誰もオフサイドポジションにはいなかったけれども。

16分、シドニー、右CK。シドニーが攻める時間帯が少し続く。

19分、ポゼッション F・マリノス 55 : 45 シドニー
   Shoot on target F・マリノス 2 : 0 シドニー

33分、ファール数 F・マリノス 5 : 4 シドニー

全体的にシドニーのディフェンスの強度が低い。マークも甘いし、デュエルでも激しさがなく、ルーズボールでも弱気というかサボる場面が多い。

前半アディショナルタイムは1分。

47分、シドニー、中央へのスルーパス通るも、シュートには至らず。シドニーは戦意が高くない。

54分、F・マリノス㉚西村、⑪A・ロペスからの折り返しをゴール右隅に流し込もうとするもわずかに枠外。

55分、ファール数 F・マリノス 9 : 3 シドニー
   ポゼッション F・マリノス 62 : 38 シドニー

3日前のゲームではシドニーの「上手投げ」的なファールがやたら目立っただけに、今回シドニーのファールが少ないのは意外。ファールが少ないのは、一般的にはフェアプレーで良いことと言えるでしょうけど、今回はシドニーの選手たちの戦意の低さに起因しているように見えて、ゲーム全体の緊張感を削いでいる気がする。見てる側としては、ファールを見たいわけじゃないけど、緊張感のあるゲームを見たいのですが。

56分、シドニー㉜ヤズベック、センターライン付近で奪ったボールを味方につなぎ、自らゴールに向かってスプリント。スルーパスを受けてGKと1対1、シュートはゴール右へ逸れる。

61分、F・マリノス、2人交代。

62分、F・マリノス㉝角田、プレスにきた相手選手との距離感を保つための腕の動きが、相手の喉元に肘打ちをしたように見えるファール。

ベトナム国営放送のカメラ割りでは、レッドカード提示場面は映らなかったので、後に角田がかなり不満そうにピッチ外に出てチームスタッフに宥められている場面が出て「あれ?もしかしてレッド?」という感じでした。ファールそのものでのレッドというより、執拗な抗議に対するレッドなのかと思いましたが、何しろレッド提示場面がベトナムのテレビでは画面に映っていなかったので、様子がわからず…。

とにかく、残り30分くらい、F・マリノスは10人での闘いになりました。「2-0は危険なスコア」
さあ、どうなっちゃいますかね。

このファールでのFKのタイミングで、シドニーは3人交代。⑥アミニ、⑨ロジェリオ・ダ・シルヴァ、⑫ブアージャールがIN。

シドニーは第2節の対ホアンアイン・ザーライ戦で、⑫ブアージャールが途中交代で出てきて⑥アミニからのFKに頭で合わせて、ファーストタッチでゴールしている。今回も、F・マリノスが10人になったところでFK、⑥アミニがキッカー。これでF・マリノスが失点すると流れがシドニーに傾く可能性あり(いわゆる「2-1は同点と同じ」)。

この場面は、⑥アミニからのボールもう一人の途中交代選手⑨ロジェリオ・ダ・シルヴァがヘディングシュートするも、クロスバーの上。ちょっと安心。

75分、シドニー、さらに2人交代。F・マリノスは10人になったことをまったく感じさせないゲーム運びをしているが、ゲーム自体は停滞して「違い」を作り出せない感じ。暑さのせいもあるだろう。停滞していればF・マリノスの勝ちなわけで、このままでいいとも言える。

84分、F・マリノス10人でも攻める。左サイドからノープレッシャーで中央のスペースにクロスが上がり、走り込んだ㉗松原とシドニーのGKとの正面からの競り合い。一瞬、前に出るのが遅れたGKがボールに届かず、松原がかわしてシュート。右ポスト外側に当たって外れる。

86分、攻め手を緩めないF・マリノス、今日は途中交代で入った⑯藤田がワンタッチで「違い」を作り、右から㉖小池がワンタッチで中央へ、⑪がA・ロペスが完全にフリーでゴールに流し込んで3点目。
⑯藤田が入ってから、中盤を支配していた印象。

アディショナルタイムは3分。少しバックスタンドの観客が増えてきた。まだ次のホアンアイン・ザーライのゲームまでは1時間くらいあるが。

このままタイムアップ。F・マリノス、3-0で快勝。

前に書いたとおり、イエローの累積や今回の角田のレッドのようなことで、どの選手をいつ休ませるか、休ませざるを得ないかの変数が増える。今回の集中開催、短期決戦のACLグループリーグは、コロナ禍の影響で上海海港が出場辞退、広州FCや山東泰山が若手を出場させて大量得点差で負けるなどの変数もある。たくましさと柔軟さをもった試合巧者、大会巧者が先に進むことになるのでしょう。

本日は以上。