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ACL・グループステージ2節・シドニーFC 対 HAGL(2022.4.19ホーチミン)備忘録

個人的な印象批評です。「そうじゃないよ」というところがあったら、ご指摘下さい。意見・印象・感想の違いもそうですし、事実誤認がある場合はご指摘いただいた方が勉強になります。

2022年4月19日(火)ACL・グループH・第2節
ベトナム・ホーチミン・トンニャット・スタジアム(有観客)
インドシナ時間18:00キックオフ 晴れ/曇り
インターネット上の天気表示で31℃
*私はベトナム・ハノイにおりますので、私が見た時刻を記しています。
VTV6(ベトナムのテレビ局)生中継
シドニーFC(水色) 1(前半0-1、後半1-0)1 ホアンアイン・ザーライ(白)

今年のACLのグループステージは、立て続けにゲームが続くので、テレビで見るだけの私でも疲れます。選手もスタッフもレフェリーも大変ですね。

ホーチミン市でやっているグループHは、4月16日に第1節があって、その後、19日、22日、25日、28日、5月1日と、中2日でのゲームが続きます。もはや苦行の部類。

そう考えると、ホアンアイン・ザーライ(HAGL)は、普段、トンニャット・スタジアムを本拠地としているわけではないものの、ベトナム国内で戦えるのは地の利がおおいにあると言えるでしょう。

この日のHAGLは、「ベトナムのメッシ」こと⑩コン・フォンがキャプテンマーク。前回のゲームキャプテン⑪トゥアン・アインもスタメンですけどね。そして95ジェフェルソン・バイアーノがスタメンにいなくて、⑧ミン・ヴォンが入っている。そしてキャティサック監督はスーツにノーネクタイのイケメン東南アジアスタイル。

対するシドニーFC、私は正直言って、「昔、リティが監督やっていたよね」「カズさんが行ってたよね」くらいしか知らない。なお、リティ(ピエール・リトバルスキーさん)は、私がジェフユナイテッド市原(当時)のジュニアユースでアシスタントをしていた時の「同僚」(というのもおこがましい)。

立ち上がり、シドニーFCが攻め立てる。印象としては、去年9月にミーディン・スタジアム(ハノイ)であったW杯アジア最終予選のベトナム対オーストラリア戦の立ち上がりに似てると思った。あの時は、オーストラリア代表が1点取るまではトップギアで攻め続けていた印象がある(1点取ったら、ひたすら時間を潰していた)。

そんな展開が続くのかなと思ったら、HAGLも黙ってるわけじゃなかったですね。8分、右サイドをタテに抜け出した㉚ワシントン・ブランダオからファーサイドの⑦ホン・ズイへのクロス。右に切り返して右足でシュートするも、あたかも㉚ブランダオにクロスと同じ軌道でボールを返すかのようなシュートミス。シュートブロックに入られていたのはわかるけど、タテにスペースがあっただけに、もう一度切り返せばGKと1対1だったのに...。タラレバ。

14分、ポゼッション比 シドニー 51.4 : 48.6 HAGL

21分、HAGLの中盤でのパスミスを拾ったシドニー、3本のパスで崩すもオフサイド。

24分、Shoot on target シドニー 3 : 4 HAGL

25分、HAGL、左サイドからスローイン。中央を横切るパスはシドニーのディフェンスに引っかかったものの、⑰ヴァン・タインに渡る。30m弱、ワンバウンドのミドルシュートでHAGL先制。

その後もHAGLの良い時間帯が続く。シドニー、このままギア上がらないですかね。早くに追いつかないとこのゲームで勝ち点取れなくなるし、フルパワーで終盤まで戦うと次のゲームへのコンディショニングが難しくなる。シドニーは中2日で横浜F・マリノスと対戦だから、この展開はF・マリノスサポーターには良い。

35分、ポゼッション比 シドニー 51.5 : 48.5 HAGL。細かい数字出してるけど、さっきとほとんど変わらんやんけ。

HAGL⑨ヴァン・トアン、顔だけドーラン塗ってるのかというくらい肌の色が違ってみえる。照明の当たり方のせいとか、うちのテレビがおかしいのかもしれないけど。

37分、ファール数、シドニー 2 : 5 HAGL

前半アディショナルタイムは2分。

後半開始前、シドニーの選手がレフェリーに何か主張している。レフェリーは苦笑い気味に何かを言い、シドニーの選手は呆れたような表情。レフェリーはその後、何かを言っているシドニーの選手を無視。

前半で傷んだHAGL③金東秀がアウト、㉘ヴァン・ヴィエットがイン。キム・ドンス、今日もCBとして存在感が大きかったので、この交代はかなり痛い。

47分、HAGL㉘に、相手選手の手が当たって倒れ込む。たいした接触には見えなかったが、顔に手が当たる場合、目や鼻に指が引っ掛かるなど、意外とダメージや危険性が大きいことがある。
選手が倒れているのに、シドニーがインプレーのまま攻撃を続けたため、HAGLの94マウリシオが強く抗議。

53分、中央でHAGL⑩コン・フォンが、相手3枚のブロックに対してドリブルを仕掛け、いつものとおりボールをロスト。それを狙っていたかのようにコン・フォンの後ろの位置をキープしていた㉚ブランダオがシュート。惜しいが、枠の外。

54分、Shoot on target シドニー 3 : 6 HAGL

58分、シドニーが2人を交代。直後、右からのクロスに、交代で入った⑫ブアージャールが頭で合わせてゴール。同点。交代で入ってからのファーストタッチが頭で、それがゴール。監督の采配が当たったというべきか。
HAGLにとっては、やはり中心的な役割を担っていたCB金東秀が負傷交代したのが痛い。代わって入った㉜ヴァン・ヴィエットが競り負けて失点ということになってしまった。

62分、HAGLも、⑧ミン・ヴォンと⑪トゥアン・アインがアウト、95ジェフェルソン・バイアーノと⑥スァン・チュオンがイン。予定された交代っぽい。今回はゲーム・キャプテンはトゥアン・アインではなく⑩コン・フォンなので、キャプテンマークの受渡しもない。

70分、ポゼッション比 シドニー 59.9 : 40.1 HAGL。少し傾向変化が出てきた。

78分、コーナーキック数 シドニー 5 : 2 HAGL

81分、HAGL、アタッキングサードで良い組立て。でも、各駅停車で、1人とばすようなパスはない。最初からフリーで右サイドにいた⑰ヴァン・タインを使えばいいものを一旦左に振り、結局その後、ヴァン・タインにパス。ヴァン・タインは切り返して中央へカットイン、左足でシュート。相手DFがヘッドでクリアするも、ディフレクションとなってあわやオウンゴールとなるところだった。

83分、HAGL⑨ヴァン・トアンがオフサイドラインギリギリを例のごとく狙って、やっぱりいつものオフサイド。ライン上で横に動いて飛び出す時の「溜め」がいつも甘いと思う。

87分、HAGL⑰ヴァン・タインがミドルサードで運び、95ジェフェルソン・バイアーノにタテのロングボール。うまく抜け出してシュート狙うもミス。

88分、HAGLのFK、キッカーの⑥スァン・チュオンと⑦ホン・ズイが合わず、キックが直接サイドラインを割るという連携ミス。その直前にも、FKでややトリッキーなことをやろうとして⑩コン・フォンと⑥スァン・チュオンが合わず失敗。

アディショナルタイムは4分。

そのままタイプアップ。終わってみれば、ポゼッション比 シドニー 58 : 42  HAGL。パス成功率も、シドニー 84% : 77%と、シドニーに分があった。でも、HAGLとしては「勝てるゲームを引き分けにされた」という感じでしょうね。

本日は以上。