満足を得るために欲しいものを手放す
概要
満足の方程式
「手に入れたもの / 欲しいもの = 満足 」
欲しいものを減らすことで本当に欲しかったものを手に入れ、満足ができる
満足できない例「ブランドのバッグが欲しい」と思い、苦労して実際に手に入った時に満足よりも「次はあのバッグとこのバッグとアクセサリーが欲しい」と欲しいものが大きくなってしまうと永遠に満足が満たされず、むしろ悪化する
特に良いと感じた4つのこと
1.一番やりたいことをやる。本当にやりたいことや大事なことは多くはない
2.金銭的な報酬ではなく、やること自体が楽しさが報酬になることをやる
3.キャリアの軌跡は直線でなくても良い
4.失敗は早めにした方が良い
人生後半の戦略書を読んだ
本書の大半は最初に手に入れたスキルはどこかで衰退を迎える。次のスキルを何処かで身につける方が良い。その時に良いのは奉仕の関わり方だ。
2つ目のスキルを身につけよう。といった趣旨がメインの話だ。
自分は自然とエンジニアからエンジニアリングマネージャとなることでこの2つ目のスキルに乗っている気がしなくもないためか、この考えも悪くはないが、本書で良いなと思ったのはこのメインメッセージではなかった。
満足の方程式から得た気づき
「手に入れたもの / 欲しいもの = 満足 」の場合
欲しいものが増えれば増えるほど満足が遠のくのだった。
実感するモノがあり、とても腹落ちした。
エンジニアで技術も好きだったが、マネージャになったことでマネジメントのスキルも面白いと感じて、様々なことを知りたいと思って行動していた。最近の技術範囲の広がりも凄いが、マネジメントも軸足を決めないと際限なく広く、勉強し放題なことを最近理解した。
本当に大事なものを最初に考える
この話を見たとき「大事なものを先に壺にいれる」話を思い出しました。
壺が人生でできることの限界であると考えた時に、先に小さなことを入れてしまうと、大きなゴルフボールが入らなくなってしまう。
つまり、大事な大きなものは先にいれる必要がある。
また、このオチも少し洒落が聞いていて好きです。
良ければこの「壺の話の講義をしている動画」を見てもらいたいです。
改めて自分が大事だと思ったことを考える
沢山のものをやろうとすることを辞めることにした
別の言い方をすれば
やらないことを決める
フォーカスすべきことに集中する
選択と集中
優先順を決めて一番上から実行する
みたいな話だなーと思った。
今までに何度と聞いてきた話だ。
事業、プロジェクトマネジメント、スクラム、色々な場所で使われている考えと変わらない。それでも気がついていなかった。
今回気がついて腹落ちした理由は「満足の方程式」が自分の中での納得度に大きく寄与しているのかもしれない。
実はこの満足の方程式も、本書の中で3回くらいステップアップして説明されていて、ここで紹介した方程式は本書の中で最初に出てきた一番シンプルな形式です。どんな風に進化して説明されているか気になる人は読んでみてください。
現時点でのやりたいことを考えた
1.健康のためにジムに行くこと
2.深く考える力を身に着け、活用していく
3.できることを大きくしながらやりたいことをする
今年のやりたいことはこれにすることにしました。
人には頭の良さや向き不向きはあると思いますが、筋トレすれば高められる幅も大きくあると思っています。
そして、最近はコロナもあって完全に運動不足で体力の低下を感じます。最近ジムに行き始めました。
そこで、健康と思考の2つで基礎の土台を鍛え、次の自分の成長を支える力にしたいと考えています。
次にできることだけをして、成長しない自分にならないこと。やりたいと言うだけでやれなくては意味がないので、やりたいことをする。このできるとやりたいの2つを同時に実現する選択肢を模索し、常に楽しんで成長できるようになることを目指したいと思います。
現在、転職活動中ですが、今回の転職活動は非常に良いきっかけになっていると思います。
若い人へのアドバイス
色々な教訓を元にしたアドバイスが出てくるのですが、ここでは4つをピックアップして紹介します
1.一番やりたいことをやる。 本当にやりたいことや大事なことは多くはない
満足の方程式です。沢山のやりたいことがあっても気が散って、目の前にある小さなやりたいことをやってしまう。
そんな状態は本当に大事なことをするためのノイズでしかないです。一番をやりましょう。それ以外は後回しで良いです。
2.金銭的な報酬ではなく、やること自体の楽しさが報酬になることをやる
金銭的報酬は無限に欲しくなるものです。上限がありません。一方生活するのに必要なお金は一定額があれば安心して暮らせると思います。一定の安心して暮らせる金額を手に入れたら、金銭的欲求を満たすのではなく、子供の頃に何の報酬もないままに楽しめた感覚でできることを見つけてやる方が良いと思います。
3.キャリアの軌跡は直線でなくても良い
情報化時代で目指すキャリア像をはっきり持っている人も増えていると思います。逆に、選択肢が多く何を選べばわからない人も多くいると思います。どちらでも大丈夫です。真っすぐ自分の目指すキャリア像に辿り着く人は殆どいません。また、金銭的ゴールや他者からの承認や権力などは一時的な成功でしか無く、満足ではないです。
キャリアはもっと自由で、苦労もしながら経験を重ね、自分の味となるものだと思います。自分もうまくキャリアを歩めた人間ではないですが、それなりの立場で仕事をさせてもらえる様になりました。
4.失敗は早めにした方が良い
経験こそが次の良い判断に繋がります。経験を得るには失敗の可能性があることをする必要があります。失敗しないことだけをしていても大きな経験は得られません。
感情弱化バイアスで90%が不快な感情が薄れます。苦労した経験があっても、その経験を通して得た知識によって上手く出来たことが増えていけば、その失敗は必要なものだったのだと感じられることが多くあります。
失敗にも種類があります。経験になる失敗は真剣に向き合って仕事をする必要があります。できるか分からないがチャレンジの価値があると考え、出来うる限りの成功のための思考と行動を巡らせた上で、最後には決断して実行することです。
真剣に考えきって失敗したことは自分の経験に昇華され、成長につながります。失敗しないことだけ繰り返していても大きな成長をすることは難しいです。成功した人の多くは失敗もたくさんしたと言われています。
自分は失敗が怖かったですが、成長のために失敗が必要な実感と90%は忘れてしまうことが救いに感じました。
今では若い時に失敗して経験を得る方が経験を使える回数が多くなり、次に良い選択をできる可能性を大きくすることが出来ると考えています。良い失敗をしていくことが良いと考えています。
成功することではなく、満足することを手に入れたい
成功と満足の両方を手に入れたい!
今もこの考えは変わらないです。
ですが、今の考えて優先順をつけるならば、
1.満足
2.成功
です。
この本を読むまではあるいは同率、あるいは反対の順番だったかも知れません。
大きな気づきを得て楽しかったです。
これを胸に刻んで、満足できる大事なことを優先して生きたいと思います。
限りある時間を後悔なく生きる
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