見出し画像

サービス開発とDIYの関係

DIYやってますか? 私にとってのDIY

先日の働きやすい環境づくりの話を始めると言いましたが、今回はそれとビジネスの関係についてです。

で、突然DIYの話ですが、皆さんはDIYやってるでしょうか?
私は「DIY大好き!」というほどではないのですが、欲しいものが既製品でない時や、そりゃちょっと高いでしょうという時にDIYで物を作ります。
今の世の中、安くいろんなものが手に入るので、代替品も含めて買えるものは買ってしまうのですが、時々「こうじゃないと嫌だ!」というものがある時に作るぐらいです。簡単に手に入らないなら作ろうというレベルの軽度のDIY愛好家です。

実は今働きやすい環境を作るプロジェクトの一環として仕事机をDIYで作ろうと思っています。ダブルワークをやりながら、音楽機材に囲まれつつ、効率的に仕事ができる仕事机を目指しています。

CADでフレームの設計してます

若い頃から車のパーツを自作したり、水槽用品を自作したり、音楽器材を自作したりと色々と作ってきました。
もちろん、家具も簡単なものには挑戦したりしてましたので、やっぱり欲しい仕事机がなければ作ってしまえというのが今回の流れです。
DIYは物理的な工作だけじゃなくて、ソフトウェアの開発なんかもしてます。アトラシアンでオフィスを引っ越した際に、呼び鈴の代わりにiPadで呼び出しアプリを作成してチャットツールと連携させるとかもしてました。

DIYの楽しさの一面

で、なんでDIYやってるのか、何が楽しいのかという所を少し話したいと思います。
とは言え、DIYをやる理由は人それぞれで、工作が楽しい人、設計が楽しい人、工具が好きな人、さまざまだと思います。
ただ、DIYやる人が共通しているのが、自分が欲しいものを作り出したいという熱意です。
もちろん、理想的なものが必ずしも手に入るわけではないですが、限られた時間、予算、空間、技術の中で、知恵を絞ってベストなものを作ろうとするわけです。

そして、私が知る限り、DIYが好きな人は一度作ったら満足という人は多くありません。気に入らない部分を見つけては、改造をし、徐々に自分の理想形に近づけていくということを、多くのDIY好きがやっています。
既製品のような「完成品を手に入れて終わり」ではなく、最初は不完全でも自分の理想に近づけていくという、作成後のプロセスも含めてDIYだと思っている人が多いのではないでしょうか?

サービス開発との関係

と、ここまで書いているので、サービス開発との関係はわかる人にはピンときてると思いますが、MVPを作って、改善を重ねながら良いサービスや製品にしていくのと非常に似ています。

もちろん、自分自身のために作って改善を重ねるのと、お客様のために作って改善を重ねるのは少し違います。
ただ、一度作ったものに対して違和感を感じ取り、改善を重ねていくというマインドセットを持つという点は、非常に重要な共通点だと思います。

加えて、自分が使いたいと思わないサービスは誰も使わないという事実もあります。
自分で使ってみて、改善点を見つけ出すという振る舞いは実はサービス開発でも欠かせないものです。(中には自分で試せないサービスもありますが)

DIYと企業文化

このような自分で試して改善点を見つけるという文化は、私がマイクロソフトにいた時も、アトラシアンにいた時もありました。

マイクロソフトではドッグフーディングとして知られていますが、自社の製品を早い段階から実際の業務で使用し、不満点があればそれをフィードバックするということが行われてきました。

アトラシアンの時は、自分達の製品を早い段階から使うことはもちろん、自分達のオフィスや働く環境をDIYしていく文化がありました。
規模が大きくなった最近では、オフィスファシティのチームが設計などをしているようですが、私が入社した時は、オフィス自体もレストランの居抜きだったり、倉庫だった物件だったりして、それを自分達の使いやすい形に変えていくという文化がありました。
ちなみに、私はオフィスであれこれ色々と作業しすぎて「業者さん」と呼ばれていました。

で、サービス開発には、「お客様の声を聞く」というのは当然として、こういったDIYのメンタリティが必要なんだとつくづく感じました。
「自分達で使って、そこで何かを感じてより良いものにしていく」という考え方を自分達の製品やサービスだけではなく、自分達の働く環境や働き方といった、仕事全般に適用できるような企業文化を持つ組織が、本当の意味でのサービス開発をできるようになるんだと思っています。

DIYを通じた組織文化作りを一緒に考えたい

こういう企業文化をつくりたいという企業さんと、色々とお話できたらなぁと思っています。
リモートワークが進んだとは言え、「かっこいいオフィス」信仰はまだまだ強いと思っています。
もちろん採用という観点でかっこいいオフィスは有効だと思いますが、DIYの精神を持った社員を採用するという観点で、オフィス自体もDIYしていくという試みも良いんじゃないのかなぁと妄想しています。
それがお仕事になるかどうかはわかりませんが、そういう試みにも挑戦してみたいと思ってる次第です。
ものづくり体験的な研修ではなく、作って、使って改善みたいな長期的プロジェクトをやってみたいなぁ。それこそ、なければとりあえず作ってみる的なDIY精神で。
興味がある企業さんがいらっしゃれば、お話をぜひ聞かせていただきたいなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?