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はじめまして、百姓やってます。

はじめまして。しなやんこと阿部俊樹です。このnoteでは僕がどんな人間なのか?これから初めてお会いする人に自己紹介をするイメージで書きました。

僕のことを知らない人はもちろん、すでに知っている皆さんにも読んでいただけたらとても嬉しいです。

ただ最初に言っておきます。めちゃくちゃ長いです!初対面の人に向けて書いたのに、こんなに長々と話したら嫌われてしまいそうです。僕が受け手ならきっとそう思いますからw

ですが、これを読み終えて僕に興味を持ってくれた方とはハイタッチするほど仲良くなれるはず。お時間があればぜひチャレンジしてみてください。

一言で紹介すると、三重県四日市市でブルームきゅうりだけを作る人、みんなが楽しむ仕掛けを作る人、そして農家と健康の文化を作る人です。

職業は「百姓」

1981年生まれ、妻と子供三人の五人家族。人口約31万人の三重県四日市市でブルームきゅうり農園「しなやかファーム」を経営しています。

四日市は工業都市のイメージが強いですが農業も盛んで、この中できゅうり専門農園はしなやかファームだけです。(2022年2月現在)

鈴鹿山麓を眺める閑静な場所にあります

小さい頃から背が低く体が小さい。40代になった今でも畑を離れると「学生さんですか?」と言われることもあります。

なので初対面の方に「農業やってます」と言うと驚かれることが多いですが、男社会にいると舐められることが多いので、悲しいことに若く見られても得したことはありません。悔しい!

でも体力仕事をするようになってから少しずつ体が大きくなってきた気がするので、いつか見返してやるぞ!とほんのちょっとだけ思ってます。

そんな自分のことを初めてお会いする人に説明する時は「きゅうり農家です」とお話していますが、心の中では自分の肩書きを『百姓』としているんです。

あなたは百姓と聞いて何を思い浮かべますか?

オーバーオールが制服です

一般的には百姓=農民、というイメージが強いですよね。でも僕の解釈は「百の姓(名)を持つもの」。

つまり「農業とは目的を果たすための手段の一つであり、百姓は状況や環境に応じてどんな自分にでも変化できる人」ということです。

僕は百姓である。だから農業もやる。

凝り固まった職業に縛られたり、自分で可能性を制限することはしたくない。だから肩書きで物を言うのは好きではありません。でも、そんな僕が唯一好きになったのが『百姓』なのです。

この気持ちを忘れないように、名刺やSNSのプロフィールには必ず百姓と入れるようにしています。

好きなことはカメラ撮影と新しい挑戦

きゅうりの成長を定点観測する様子

カメラで撮影するのが好き

2018年12月、突然「カメラが欲しい!」と思い立ち、勢いでミラーレス一眼を購入したのがキッカケで今やすっかり趣味になったのがカメラです。

FUJIFILMのX-Pro2。予備知識もほとんど無く購入しましたし、その後も専門的な知識を入れることなく感覚で撮影していますがとにかく楽しい。

特に子供が成長する節目や学校行事の時にファインダーを覗くのが生きがいにすらなりつつあります。

作物の成長と共に毎日景色が変わる

とはいえ撮影できるタイミングは農作業の合間が多く、いつもの畑を撮ることがほとんど。いつかカメラを片手に一人旅してみたいな、なんて淡い夢を見ていたりします。

できるだけカメラに触る機会を逃したくないので、SNSにアップする写真を撮る際はスマホを使わず、ちょっとしたシーンでもわざわざカメラを用意することが多いです。

ちなみに誰かが撮った写真を見るのも好きなので、インスタでお気に入りの作品を見つけては一人でムフムフ言っています。カメラ好きの方、ぜひ友だちになってください。

いつかの初日の出スポットで

初心者で何も分からないくせに単焦点レンズ、ズームレンズ、超広角レンズ…と、どんどん買い足してしまうレンズ沼に入りましたが、今はなんとか理性を保って我慢しています。

カメラを始める際に「本体よりもレンズ代の方が高くつくよ」と教えられて「んなわけないでしょ」と思っていましたが全くその通りでした。これからカメラ始める方はどうか気をつけて…。(ほんとに)

誰もやらないことに挑戦するのが好き

友人に描いてもらった似顔絵

今までに聞いたことがないけど実現したら面白そうだなと思ったことで、尚且つ誰かが喜んでくれそうなこと。そして自分のアイデアやスキルが十分に活かせそうな事を見つけると最高にワクワクします。

未完成こそ最強で最も成長できる状態だと思っているので、ジャンルを問わず興味を引いた情報は頭の中にどんどん溜め込み、それらが繋がった瞬間に生まれる「これやってみたい!」という新しい閃きを楽しみに過ごしています。

基本的にあまのじゃくな性格で、人と比較したり争うことを嫌うので、誰もやらなさそうな事を好む傾向にあります。

閃いたアイデアはお気に入りのノートに記録

誰かが新しいことに挑戦する際に「とりあえずしなやんに相談してみようか」なんて言われる存在になれたら最高だな、と思っています。自分のことだけではなく、誰かにとっての力になれた時にも大きなやりがいを感じるからです。

この性格を理解してから意識していることは、常に近い将来へ「これができたら最高だな」とか「これをやったら何が起こるんだろう」みたいな楽しいアイデアを準備しておくようにしています。

Amazonで欲しいものを買ったとき、届くまでの間って何だかワクワクしますよね。まさにあの感じを日々再現したいと思っています。

大嫌いだった農家になった理由

毎月一日にお参りする氏神様の神社にて

元々、実家は週末農業スタイルの兼業農家。父は定年退職するまでサラリーマンをしながらお米を作っていました。

ただ、それはあくまでご先祖様から受け継いでいるもの。能動的に取り組む仕事というよりも、仕方なく惰性で続いている印象でした。

なぜなら、祖父や父が畑に向かうその姿に楽しさは感じられず、母からは「儲からないからやらなくていい」と聞かされていたからです。

そんなこともあり、長男の僕にとって農業に対するイメージは最悪でした。高校卒業と同時に家を出たのは、いつの間にか大嫌いになっていた農業、そして田舎から離れたかったのが大きな理由でした。

農家になろうと決めたころ、名古屋の職場にて

目的もなく、ただただ進学した大学は中退してフリーターに。その後、様々な職を経て、最終的にエステサロンの経営に携わります。

ここで大きく運命が変わる気付きを得ました。それは性別問わず「人が美しく健康になるためには食べ物が最も大切である」ということ。そして「その食を支えているのは紛れもなく僕が敬遠していた農家である」ということです。

当初は農業に対して強い嫌悪感を抱いていたので、この時に感じたギャップにとてつもなく大きな衝撃を受けます。

その後、農業について本格的に調べ始めた頃から「自分も0から1を生み出して人の役に立ちたい」という気持ちが高まり、農家になることを決意したのでした。

スーツを脱いで街から田舎へ

当然、農家になるのは簡単ではありません。当時すでに子供は三人、持ち家もありました。実家に戻って農家になるということは、家族全員にとって環境が一変してしまいます。

それでも僕は「この決断が結果、みんなにとって必ず良い方向に進んでいくはずだ」という根拠のない自信を頼りに、勇気を出して突き進みます。

問題なくスタートラインに立つことができました、なんてとても言えないくらいいろいろなことが起きましたが、人生を変える覚悟を持ったこの頃、何か不思議な力に導かれるように農家の道が開けていくことになります。

今思い返してみても「あの経験は一体何だったのか」としか言えないのですが、その答えはこれからの農家人生で理解していくのかもしれません。

きゅうりしか作らないのは最短距離で走るため

きゅうり苗を大切に植える様子

これまで大嫌いだった農業を改めて真っ直ぐに見てみたらとても素晴らしく尊いものでした。しかし農家は私たちの命となる食を生み出しているのにも関わらず、消費者との間に大きな隔たりがあることに違和感を感じます。

自分がかつてそうだったように、まだみんなはそれを知らないだけ。日常生活の中で当たり前になりすぎてしまった大切な気付きを自分が農家になることで直接伝えていきたい。

初期に作成した手書きPOPはほとんど自己紹介

しかし、家庭菜園もろくにやったことのない僕が理想を掲げて熱く語ったところで誰も耳を傾けてはくれません。

当時、日本にいる農業従事者の中で自分と同じ30代はたった3%だけ。ベテラン農家さん達と肩を並べるのに一体何年かかるのだろうと想像するだけで頭が痛くなりました。

そこで僕は考えました。ならば、

「誰もやらないことをやればいい」

しなやかファームのある三重県四日市市は農業が盛んな地域ではありますが、きゅうり専門農家は誰一人もいませんでした。

それは市や県として生産を強化する作物ではないため専門的なノウハウや指導が受けられないことの他、栽培管理がとても重労働であることが理由に挙げられます。

当然これを選択することにリスクは伴いました。しかし知識、経験、実績が全く無い中でどうすれば自分の理想とする農業を最短距離で実現できるかを優先的に考えていた僕にとって、答えを出すのはとても簡単でした。

切り口からこぼれる瑞々しい雫

きゅうりは珍しい野菜ではありません。食卓に欠かせないとてもメジャーな野菜の一つです。しかし、消費者はきゅうりの産地・品種・ブランド・生産者などの違いへの関心は低い。

しなやかファームがその中で独自のポジションを作ることができれば、自分の想いがより伝わりやすい環境が生まれると思ったのです。

地元では誰一人としてやっていないきゅうりの専業。一点集中することでの認知拡大と能力向上を狙い、そのストーリーと高品質の両輪で唯一無二の存在となるべく、きゅうり栽培を選択することにしました。

その結果、しなやかファームが生まれて間もない頃から指名していただけるお客様や取引先に恵まれ、その流れは地元から少しずつ全国へも拡がってきています。

ブルームきゅうりを知ってほしい

しなやかファームで生産するのは、ほとんどの人が知らない珍しい種類のきゅうりです。その名前は「ブルームきゅうり」

きゅうり専門農園としてのこだわりを求めていたある日、人知れず失われた品種があることを知りました。それがこのブルームきゅうりです。きゅうり農家になってから三年後のことです。

ブルームきゅうりは果実表面にブルームと呼ばれる白い果粉があることが特徴です。このnoteをご覧いただいている皆さんがスーパーで見かけるきゅうりのほぼ全てがこのブルームの無いブルームレスきゅうりです。

ブルームきゅうりという言葉を聞いたのが初めての方がほとんどではないでしょうか。

どうしてブルームのないきゅうりばかりが売られているのか。それは「ブルームが見た目を悪くしている。農薬が付着しているようだ」と言われるようになったことが大きな理由です。

その後、ブルームが出ないよう品種改良が進み、現在に至ります。きゅうりには失われた40年がありました。

表面の白い果粉が「ブルーム」

ブルームはケイ酸を主体として、糖・カルシウムで構成されており、きゅうりにとっては体を守る大切なもの。もちろん無害です。

しかも、ブルームきゅうりの表皮は柔らかくて薄く、歯切れの良い濃厚な果肉。そしてえぐみや苦味がほとんどありません。

つまり、消費者が知らず知らずのうちに淘汰されてしまったブルームきゅうりこそ、きゅうり本来の姿だったのです。

つい誰かに教えたくなるきゅうりを作りたい

きゅうりの花言葉は「洒落」

「ブルームきゅうりを生産することで、きゅうりの新しい魅力を知って欲しい。そして、日本中にもっときゅうりが好きな人を増やしたい」

三重県だけではなく、日本全国でもあまり見かけません。当然ほとんどの人が知らないし、知るキッカケも無い。

しなやかファームはブルームきゅうり専門農園になりました。今は農法や栽培手法などの型にはめることなく、自分らしく納得のできるきゅうりが作れるようにしなやかファームのスタイルを追求しています。

つい誰かに教えたくなるきゅうりを作りたい

もしかしたら皆さん行きつけのスーパーにも地元で生産されたブルームきゅうりが置いてあるかもしれません。見つけたら食べてみてくださいね。

ちなみにしなやかきゅうりは三重県内のスーパーを中心に、一部オンラインショップでも販売しています。こちらもぜひ。

しなやかファームオンラインショップ

農園名「しなやかファーム」の由来

農園の名前は「農家になる」と決めた瞬間、すぐに頭に降りてきました。それは自分の人生がそのまま表れるような名前にしたいと思っていたからです。

物事には予め「良い・悪い」が存在しているのではなく、すべては自分がどう受け取るかで決まる。どんな事が起こってもその事実から逃げず、柔軟に受け止め、そして力に変えて返していく。

「硬い」は折れる。でも「しなやか」は折れない。

強い信念は持ちながら、頑固さや傲慢な考えは捨て、あらゆる物事から吸収する。

しなやかさとは僕にとって強さの象徴であり、目指すべき生き方そのものです。

農業経営は天候・天災など、環境の変化に大きく左右されます。そんな読めない未来の中でもしなやかさを大切に、想いが実るような農業をすると決意して「しなやかファーム」と名付けました。

ロゴデザイン思案中のメモ

また、ニックネームの「しなやん」はこの「しなやか」と三重弁の「○○やん」を掛け合わせたもの。世界中からでも簡単に自分のことを見つけてもらいやすく、誰にでも簡単に覚えてもらえるように名付けました。ぜひ気軽に呼んでください。

生産者と消費者の壁を壊す

しなやかファームにおける農業のテーマに掲げているのが「生産者と消費者の壁を壊す」です。

これは僕自身の経験がもとになっています。農業に関心を持ったころ、当時は農家さんが直接情報発信をしているところをほとんど見かけませんでした。

それもあってか、農業に関して出てくる内容は「きつい、きたない、かせげない…」など、ネガティブな情報ばかり。それはまさしく、昔の自分と同じでした。

いち消費者である自分は毎日のようにスーパーに行っているけれど農家さんのことを考えることはほとんどない。農家さんのもとへ足を運んで話を聞くと世間は何も分かっていないと言う。これはどちらが良い悪いではなく、とにかく接点が無さすぎると思いました。

ならば、このお互いの間にある壁を壊せばいい。そうすればもっと食に関しての見識が広がり、メディアに流されずに誤解も解け、世界が豊かになると確信したのです。その足がかりとして、しなやかファームの活動を知ってもらうことからはじめました。

アイデアとサプライズで壁を壊す

生産者と消費者の壁を壊す。これは農業界全体を変えてやる!とか、日本人全体の価値観を変えてやる!とか。そんなことを考えているわけではありません。僕にはそんな力はないですし、そこにモチベーションを持っていくことはありません。

ただ自分の手が届く範囲で関係人口を増やしていき、その人たちが豊かになるキッカケを与えていきたいと思っています。それが結果、いつか大きな波になればいい。

そんな僕が壁を壊すために必要だと思っていること。それが「アイデアとサプライズ」です。

翼が生えたしなやかきゅうり

あっと驚くようなポジティブな出来事は、スムーズに人の心に入り込みます。僕が農家として「農業いいよ!」と言ったところで相手には伝わりません。伝わったとしてもすぐに忘れ去られてします。だから新しい切り口や角度で仕掛けていくのです。

アイデアを考えるは好きだし、それが形になった時の高揚感も好き。それが結果、誰かのためになるのであれば言うことはありません。今まで誰も思いつかなかったアイデアを使って、今まで誰も体験したことが無いようなサプライズを起こし、農を通じた豊かな関係性の実現を目指していきます。

人生における二つのミッション

人生の指針としているミッションは二つあります。農業はもちろんその他の活動も含めて、全てはこの場所に繋がっています。

農家になる直前のころ、軽トラの荷台に乗せて

①家族を豊かにする

まず一つ目は「家族に豊かさを与え、笑顔を作り続けること」です。

僕が最も大切にしている家族が心豊かに生活できる環境を作ります。また、子どもたちには常識に縛られず自由にやりたい事をやって欲しい。そのためにまず親である自分が楽しく、挑戦し続けるようにしています。

②人を感化する

二つ目が「人の役に立つ、人を感化する」です。

これまで多くの方と出会い、また情報発信を通して自分の強みを理解してきました。それが誰かにとってのキッカケを作るということです。

生産者と消費者の壁を壊す、というテーマにも通じますが、農業という枠だけにとらわれず誰かが喜んだり楽しんだりする仕掛けを作っていきます。

主なイベント/メディア実績

誰もやらないような事に挑戦するのが好き。そんな自分の性格を活かして、農家になった一年目から農作業と並行して様々な企画を実施してきました。中でも特に反響が大きかった取り組みをご紹介します。

しなやかフェス

農家一年目から主催した(初開催は就農4ヶ月目)、食と音楽の収穫祭「しなやかフェス」。生産者と消費者の壁を壊すというテーマを、直接お客さんと交流できる野外イベントで表現しました。

集客はSNSのみで行い、来場者のほとんどは普段農業との関わりが少ない県外の一般消費者の方たち。しかも全国から人が集まっていただいたため、非日常な出来事に会場近くまで運行しているバスの運転手さんや地元の人たちに「何が起こったのか」と驚かれるほどでした。

来場者に朝採れきゅうりをふるまう様子
全国の食材やブース出展、ステージイベントなど

当日から翌日にかけてはTwitterトレンド上位にもランクイン。この日を境にしなやかファームの活動を多くの方に知っていただくキッカケとなりました。地元四日市を中心に、これまでに計4回開催しています。

また、しなやかフェスの取り組みを通して、2019年に「マイナビ農業アワード 個人経営の部/優秀賞」を受賞。

『具体的な行動と客観的な成果がある』『農業関係人口を増やす取り組みである』『農業のイメージアップに貢献している』『新しい発想や視点、チャレンジがある』との評価いただきました。

現在しなやかフェスは開催を休止していますが、いつか新しい形で復活できたらいいなと密かにアイデアを練っているところです。そのときはぜひ一緒に楽しんでください。

農家バンド/農家バンドフェス

2021年のハロウィンに初開催した農家バンドフェス。「ただただ楽しむ」をコンセプトに全国の農家バンドが一斉にTwitterへ集結するオンラインフェスです。

同年春にポッドキャスター仲間と発表した農家バンド「NOGIO」がTwitterトレンド入りするなどの反響があったため、より大きなムーブメントを仕掛けるために企画しました。

「ただただ楽しむ」というコンセプトにはあえて深い意味は持たせていません。でもこの「楽しむ」には誰もが明るく、前向きにになれる要素が包括されています。

つい下を向いてしまいそうになる閉塞感のある時代の中で、演者にとっても視聴者にとっても、それぞれが受け取る楽しさの集合場所を作ろう。そして、その仕掛け人が命を支える我々農家であることで、より力強さと楽しさが伝わるはずだと思いました。

公式Twitterアカウントで演奏動画をまとめていますのでぜひご覧ください。

忙しい農作業の合間を縫ってここまでやるのか…という、農家さんの本気の遊び心が伝わるといいな。

農家バンドフェス公式Twitter

また、農家バンドの仕掛け人としてマイナビ農業さんで記事にしていただきました。宜しければ合わせてご覧ください。

メディア実績/講演会/セミナー

その他、各種講演会への登壇、小学校のゲストティーチャー、セミナー講師など畑を飛び出して直接声を届ける活動も積極的に行っています。

お声掛けいただいた皆さま、いつもありがとうございます。もし僕にできることがあればお気軽にご連絡ください。

【メディア掲載・出演実績】
マイナビ農業/日本農業新聞/中日新聞/読売新聞/朝日新聞/高知新聞/よっかいちai/YOUよっかいち/プラス三重/AGRI JOURNAL/地上/ソトコト/文化情報誌 パッション/ママごはん/広報よっかいち/NHK/三重テレビ/ケーブルテレビCTY/RKC高知放送/TOKYO FM/ZIP-FM/FM AICHI/CBCラジオ/CTY-FM ※順不同 ※2022年12月現在

農家と健康の新しい文化を作る

このnoteを執筆時点で、僕がいま最も成功させたい挑戦の話をさせてください。

2021年。医者から突然、甲状腺がんを告知されました。このことをキッカケに本気で健康と向き合うこととなります。

誰かにとって大切な気付きになればと、この時の苦悩を包み隠さずnoteで公表。Twitterを中心に大きな反響をいただきました。

そしてこの経験を経て僕が覚悟をもって決意したこと。それは「農家と健康の新しい文化を作る」ということです。

僕たち農家は会社員のように定期健診を受ける義務はありませんし、受けようとするキッカケが極端に少ない。実際、僕自身も独立してから一度も機会を持つことなく過ごしていましたが、たまたま行った健診で悪性の腫瘍が見つかったのです。

もしこのまま病気を知ることなく歳を重ねていたら… と考えるとゾッとします。

厚生労働省の発表によると、農林漁業従事者の検診受診率は62.7%で「約10人中4人は何もしていない」ことになります。もっと言えば、検診に行って異常が見つかったとしてもそのままにしている人の数も含めたら、危険予備軍の割合はもっと多くなるはず。

「農家は体が資本」とよく言いますが、これは行動が伴わないと全く意味のない言葉だなと思ったのです。

手術が成功した時の記念撮影(必死のピース)

だから、日本全国の農業者が定期的に健康と向き合えるように、当事者の僕が新しい文化を作ることにしました。

特に同世代の30代〜40代の若手農業者に向けて、健康と向き合い行動することがカッコイイ、当たり前のステータスになるように仕掛けます。

そして次世代、また次の世代にも引き継がれる100年続く文化として根付かせていきます。

すでに構想は練っており、現在準備を進めています。これが実現したら、このnoteを読んでくれているあなたにとっても、あなたの大切な人にとっても大切な気付きになるはずです。

情報が公開されたら応援していただけると嬉しいです。

また、僕の甲状腺がんはおかげ様で退院後の経過も順調で、体力も日常生活や農作業にも全く問題ないレベルにまで回復しました。

元気になった今でも健康が大事すぎて毎日震えます…

2022.2.21

さいごに

長い長ーい自己紹介をここまでお読みいただきありがとうございます。もう少しで
終わり!最後に僕が大切にしている「発信」について紹介させていただきます。

僕が農家になると決意した2016年の末。そのタイミングから毎日コツコツとTwitterで就農までのストーリーを発信していたところ、突如としてきゅうりの注文が入り始めます。発信を初めて約3ヶ月の頃でした。

すでに農園の名前は決定していたものの、週末だけ研修先の畑に少しお邪魔していた程度の状況。もちろん自分の農園はカタチもありません。

つまり、きゅうりが無いのにきゅうりが売れたのです。これが僕が発信を大切にするようになった原体験です。

商品を作る以前に「誰が、何を、どのような想いで、どうやって、そして何を目指して何を与えるのか」を伝えることに力を注ごう。それから現在まで、様々なチャネルで自分らしく発信を続けています。

iPhoneは農機具。発信は農作業。

ビニールハウスが完成して農家としての責任を感じたとき、初めてのきゅうり苗が到着して緊張が爆発したとき、栽培技術がなさすぎて病害虫が拡がって絶望したとき、お客さまから美味しいと声を掛けていただいたときなど、

これまでいただいた応援の言葉に幾度となく背中を押していただきました。

よくよく考えたらこのnoteだって発信しなければ誰にも届かないですし、もし僕があの時Twitterを始めなければ農家としての僕なんて誰にも知られていないはず。これって凄いことですよね。

僕が誰かの発信によって力をもらったように、僕もまた誰かに力を与えられるような百姓であり、その活動を発信で届けていきます。

おつかれさまでした!

めちゃくちゃ長い自己紹介を最後までお読みいただきありがとうございました。「読んでくれた皆さんが一つでも共感できるところがあったらいいな」と思いながら書きました。

このあと僕のSNSや音声メディアのリンクを紹介しています。

「しょうがないから応援してやるよ!」

という方はぜひフォローいただけると励みになります。また、このnoteを読んだ感想もシェアいただけたら飛び跳ねて喜びますので何卒!

ではでは。こんな百姓ですが、これからもどうぞ宜しくお願いします!

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