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うつ病を近づけない梅雨の快適な過ごし方

梅雨の季節は体調不良が続くことによってうつ病を発症しやすい時期といわれています。
太陽の光を浴びることは、気持ちの安定に欠かせません。
しかし、日照時間の短い季節はどうしても太陽の光を感じにくく、気持ちが落ち込みやすくなります。
今回はそんな梅雨時期も元気に、快適に過ごす方法をお伝えします。


■梅雨にうつ病になりやすいのはなぜ?

梅雨にうつ病になりやすい理由は大きくわけて3つです。

・ホルモン「メラトニン」や「セロトニン」が分泌されにくい
・気圧の変化が激しく、自律神経が乱れがち
・湿度が高く快適に過ごせない

太陽の光を浴びることで分泌され、季節のリズムや睡眠リズムを調節する役割を担う「メラトニン」と幸福感を高める「セロトニン」。梅雨はこの2つの分泌が抑制されてしまうため、不眠が増えたり、イラつきやすくなったりしがちです。

また、自律神経は周囲の環境によって心身に異常が出ないよう、コントロールしてくれる体の機能のひとつですが、あまりに目まぐるしく環境が変わると対応が追いつかなくなります。

梅雨の時期は、雨が降ったり止んだり、気圧の変化があったり、昨日と今日の気温差が10℃以上あったりする場合があります。
目まぐるしい環境の変化に対応できない体は、頭痛や倦怠感などを感じやすく、疲れやストレスが溜まりやすくなるでしょう。
特に高温多湿の日は、ジメジメとして不快感を感じやすいものです。
さらに蒸し暑い一日であれば、気分が滅入るのも無理はありません。

日本気象協会の公式サイトでは、その日の天気がどれくらい不快なのかを数値で表した「不快指数」を見ることができます。
不快指数は気温と湿度から割り出され、「70未満」「70〜74」「75〜79」「80〜84」「85以上」の5段階で表されます。
この不快指数が高いと気分が塞ぎやすかったり、イライラしやすかったり、食欲不振になったりとストレスを感じるでしょう。

頭痛、倦怠感、食欲不振、不眠、ストレスはうつ病のリスクが高まる要因になります。
このように梅雨は、体調不良に伴い、何かとうつ症状が出やすくなる季節なのです。

■梅雨もうつ症状に悩まされない方法

梅雨のうつ病予防に大切なのは、いかに過ごしやすい毎日を作るかです。
天気自体を変えるのは不可能ですから、天気の影響から受けるストレスをうまく解消することを心がけましょう。

1.生活リズムを整える
夜遅くまで動画を見たり、ゲームをやったり、漫画を読んだり……確かにこれも一つのストレス解消法かもしれません。
しかし睡眠不足になると、次の日に体がだるかったり、眠かったりして結果的にストレスが溜まりやすい生活を続けることになります。
一日がスッキリと始まったほうが気分は晴れやかで、雨の中でも体が軽いはずです。
毎日朝日を浴びて、メラトニンやセロトニンの分泌を助けましょう。
また、バランスの良い食事をできるだけ規則正しくとることで、さらに悪天候に負けない健康な心身を養えることでしょう。

2.適度に体を動かす
雨の日にはつい家の中でダラダラしがちですが、質の高い睡眠のためには体を動かすことも大切です。
ストレッチや簡単な筋トレ、肩こり解消の腕回しでもいいので体を動かしましょう。
血液の循環は自律神経を整えることにもつながります。

3.お風呂にゆっくりつかる
お風呂は、入るだけで血流がめぐる簡単で効果的な健康法です。
お風呂の中でマッサージをすれば、凝り固まった肩や疲れた足などもほぐせて、ストレス解消にもつながるでしょう。
また、就寝時間の1〜2時間半前に入浴することで、入眠しやすい体の状態にしていくこともできます。
体は高温の状態から徐々に平熱まで冷えていくときに眠気を感じるようにできているため、入浴は睡眠コントロールと睡眠の質向上にも役立ちます。
暑い日はぬるめのお湯で半身浴するなど、温度調節も忘れずに。

■おわりに

梅雨のシーズンは、体調不良になりやすいので、体調が優れない状況が続くことでうつ病になる可能性があります。
精神的に繊細な人だけがうつ病になりやすいというわけではありません。これまで一度も精神的ストレスにくじけたことがないという人も、「どうしても気分があがらない」「最近眠れない」という日が突然来るかもしれません。

大切なのは、不調を「気のせい」だと思い込まないことです。
頭痛、倦怠感、食欲不振、睡眠障害など、一日寝たら治りそうな症状であっても、本当に一日で治るかは休んでみないとわかりません。

無理をするのではなく、まずは休むことを心がけましょう
仕事を減らす、プライベートな約束は延期する、夜はお酒を飲まずに8時間寝る。そんな簡単なことでいいのです。
一日寝ただけで症状が治ったなら、その一日は無駄ではありません。
もしこの簡単な心がけ一つ先延ばしにしたことで、うつ病を発症させてしまったら、貴重な時間を治療に費やさないといけなくなります。

日照時間が少なく、不快指数が高い梅雨は、体調不良になりやすい時期であり、さらにうつ病を発症する可能性があるということを忘れず、生活リズムを整えていきましょう。


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