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短編小説

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#官能小説

ファミレス

ファミレス

 男ともだちと一緒にファミレスに行く。お昼だったのに店内は空いており適当にお座りくださいという店員さんに従い適当に座る。お腹空いてないかと男ともだちに聞かれさっき起きたぶんだしで空いてないよというと、なんだそれと笑いじゃあデザートにすればといわれ、メニューに手をのばす。
「これにする。315番」
 iPadのような機械が席に置いてあり個々で注文をする。進化なのかコロナ対策なのかはどっちでもいいけれ

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追いだきの男

追いだきの男

「風呂冷めてるからさ、追いだきして」
 とても寒い日だった。多分2月の初旬だったと思う。男のアパートに行くと絶対に「追いだきして」と「来たの?」より「寒いね」より何よりも先にいわれた。
 うんわかったといい追いだきのスイッチを入れる。いつもテレビの心もとない灯りだけが四角い箱の中から発しているだけで部屋は保安灯だけが灯っていた。なんで灯りをつけないのかな。と最初に訊いたことがあったけれど、あーそう

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