見出し画像

コロナ禍でのIVUSA

はじめに

学生対学生、学生と活動地域の皆様など主にオフラインでのつながりのもと組織運営や活動実施をしてきたIVUSAにとって、現在のこの状況はなかなかに苦しい状況となっています。
4月から職員として関わり始めた身として、感じ、考えていることを以下にまとめられたらと考えています。

IVUSAの運営状況

今回の新型コロナウイルスの流行により、多くの業界・企業が煽りを受け大きなダメージを受けています。そして、その影響は私たちIVUSAにとっても例外ではありません。
IVUSAとは

NPOであるIVUSAの運営は以下のものを軸に成り立っています。
▷会員の年会費
▷春・夏に実施しているボランティア事業の運営費
▷寄付や助成金 等

例年、IVUSAは2-3月,8-9月の期間で国内外の各地でボランティア活動を実施しています。今年の春は、社会状況を鑑み3月に実施を予定していたものを中心に、全体の2/3ほどの事業を中止しました。
当時の学生らの思いを考えるととても悔しい判断となりましたが、日本で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは1月半ば、"ここから感染者が増えていくのではないか"という空気が漂っていた社会状況を踏まえると、致し方ないものだったと考えています。なにより、IVUSAが活動を実施することにより、その地域に迷惑をかけるようなことはあってはなりません。

また、IVUSAの運営は大学の状況と切っても切り離せません。
今回のコロナの影響により、卒業式・入学式の中止、大学スケジュールを遅らせる大学が数多く見受けられました。そして、それらの一連の対応の中で、新入生を対象とした新歓が実施されない大学も多くありました。
それはつまり、IVUSAとして仲間を増やす貴重な機会を失うことを意味しています。その結果、今期の会員数は大きく落ち込み前年度比で約4割減の2,100名ほど(7月現在)という状況です。
社会課題の解決に取り組み、ともに生きる社会を目指す私たちIVUSAにとって、仲間の数というのは重要な要素の一つです。
このような社会状況の中、何かしらの形で社会に貢献したいという思いを持った学生が数多くいることを嬉しく感じる一方で、課題が残る点でもあります。

4月以降のIVUSA

ボランティア活動はもとより、その他研修や集会などにおいても対面、現場での実施を主としてきたIVUSAにとって、人が集まれない、そもそも外に出歩くこともできない状況は非常に相性が悪く、対応を要されるものとなりました。
コロナ禍におけるIVUSAが実施してきたものは主に以下のようなものになります。公式SNSにて、これらの活動実施報告をしています。

▷研修や集会のオンラインでの実施
▷既存プロジェクトのオンラインコミュニティの開発
▷社会課題に関連したワークショップの実施
▷その他会員対象のオンラインイベント

これまで通りの活動ができなくなった一方で、オフラインでの動きが遮断されたことでポジティブな変化もありました。地域別の負担格差の解消です。
IVUSAは全国に会員が所属(北は北海道、南は沖縄)しており、その分布は東日本では東京、西日本では京都・大阪に偏っています。そのため集会やイベントが行われる際にはそれらの地域で実施されることが多く、在住地によっては片道数時間をかけて集会に参加という会員もいる状況でした。
集会等がオンライン化されたことにより、在住地による負担差の軽減につながったことは、より多くの地域に会員を増やしていきたいIVUSAにとって、一つ前向きに受け取れることと言えます。

とは言いましても、IVUSAが提供できる大きな価値が、
・(地域に対する)社会課題解決に向けた活動の実施
・(学生らにとっての)そこで得られる経験や成長
これらであることには変わりありません。

夏の活動をほとんど中止とし、限られた活動の準備を進めている今、7月に入りコロナの再拡大が匂い始めてきた現状に、正直なところどこにもぶつけようのないやり切れなさを覚えます。

そして、九州を中心に広い範囲で被害が出ている豪雨災害に対しても、これまでとは異なる対応をせざるを得ません。コロナの感染拡大防止の観点から県外からのボランティアの受け入れはされず、県内のみ・九州地方のみ受け入れという状況のため、現段階において県外からの災害救援ボランティアは行くことができません。
その一方で、ニュースで見聞きするのは甚大な被害の状況とボランティアが足りていないという声。今この状況において、何をすることが正しく、何をするのは間違っていると簡単には言えません。

一刻も早いコロナの収束を祈るとともに、被災地に十分な量の支援・援助がなされるよう、私たちとしても、募金活動等できる範囲の貢献を継続して行っていく予定です。

ーーーーーーーーーー

最後に

今年で28年目を迎えるIVUSAにとって、これほどまでに苦しい状況はこれまでありませんでした。
これまで、数多くの地域で様々な社会課題解決を目指し活動し、社会に貢献し続けてこれたのは、決して私たちだけの力ではなく、多方面の方々からご支援があってのことです。
今後もIVUSAが事業を継続し、社会に貢献し続けていくために、
私たちの活動にご賛同いただきご支援していただけますと、ありがたい限りでございます。
こちらのページからご支援していただくことができます。また、ご寄付いただいたお金の用途につきましてもご説明させていただいております。
▶IVUSA 活動へのご支援のお願い

そして、今後も引き続きIVUSAをよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?