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CEATEC2019開幕。今年の見どころは?

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

15日より幕張メッセで、国内最大級の家電・IT見本市「CEATEC(シーテック)2019」が開幕します。

国内最大級の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2019」が15日、幕張メッセ(千葉市)で開幕する。20回目の今年はANAホールディングス(HD)やジャパンタクシー(東京・千代田)など電機以外の展示が目立ち、初出展は全体の4割を占める。かつて家電の発表会として脚光を浴びてきたシーテックだが、「空飛ぶクルマ」や「仮想現実(VR)」など展示のテーマも様変わりしつつある。

14日、報道陣向けに展示を公開した。電子部品会社のタイコエレクトロニクスジャパン(川崎市)は次世代自動車として、グライダーのような形をした「空飛ぶクルマ」の実物大の模型を展示した。名称は「rFlight(アールフライト)」。1人乗りで腹ばいになって乗車する。VRのゴーグルを装着し、空飛ぶクルマを疑似体験できるという。

一昔前のCEATECは、大画面テレビやインターネット家電などが中心の展示会でしたが、だいぶ様子が変わってきたようです。2016年からはテーマとして「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT」を掲げ、情報社会から一歩進んだ社会の有り様を示す姿勢を明確にしてきました。

情報社会においては、分野ごとの合理化や最適化が主たる目的と言えましたが、テクノロジーのさらなる進化は、これまでは実現できなかったデータの収集、蓄積、解析、解析結果の実世界へのフィードバックといった一連のサイクルを社会規模で可能にしていきます。
 実世界とサイバー空間が相互連携した社会(CPS/IoT社会)においては、私たちとインターネット空間の接点はパソコンやスマートフォンといった端末に留まらず、車や家といった生活空間に広がり、収集されたデータはあらゆる分野と連携し、生活をより豊かにするとともに、少子高齢化やエネルギー問題といった私たちが抱える社会的な課題の解決へも繋がっていきます。

空飛ぶクルマやxR(拡張現実。VR/AR/MRなど)の展示が増えたのも、このような動きに呼応したものだと言えましょう。これまで大手電機メーカーが中心であったブースですが、新たな企業や異業種からの参入が増えたことで初出展が全体の4割にも広がっているとのことです。異なるものの掛け合わせで起きるイノベーションも多いので、ぜひ多くの業界の方に見ていただきたいですね。

今年の見どころですが、まずはオープニングセレモニーの講演「Society 5.0を実現するIntelligent Edge Intelligent Cloud」が注目です。CPS/IoT社会を実現するにはクラウドだけでなく、エッジをどう扱い、どう連携させるかが肝となります。この点において、多くの示唆が得られるのではないでしょうか。

タイムリーなセッションとしては「5G Summit ~携帯電話会社のトップが語る『5Gへの取組と今後の展望』」。すべての携帯事業者の社長クラスが一堂に会する機会自体が貴重ですし、各社が5Gにどう取り組み、どのような未来を見据えているのかを知る機会となるでしょう。「無料サポータープログラム」を開始したばかりの楽天モバイルも登壇しているところもポイントです。

展示ではやはり「2030年のまち」を構築した企画エリアが必見です。

Society 5.0 TOWNは、サービス産業を中心とした複数企業による共創型の参画により、2030年の未来の「まち」で実現が見込まれるエネルギーや交通・インフラ・防災などの都市機能サービス、物流・販売・金融などの商業サービス、医療・娯楽・生涯学習などの生活サービスなど、多様なサービスを各業界のフロントランナーの参画を得て初めて展開するもので、昨年まで主催者企画として展開していた「IoTタウン」を進化・発展させて開催する企画です。
CEATEC初参加となるモビリティ、運輸、建設、電気・ガス業界からの参画企業を迎え、モノとサービスが一体化したソリューション・サービス(B2B2C)を提案します。また、複数の業種・産業が技術とノウハウを共創することで生み出されるモノやサービスを紹介する「共創ゾーン」も併せて展開します。

今後、加速的に進歩すると思われるCPS/IoT社会。展示と妄想を行ったり来たりしながら、ワクワクの未来に触れてみたいですね!

CEATEC 2019(シーテック 2019)
会期:2019年10月15日(火)~18日(金) 午前10時~午後5時
会場:幕張メッセ
入場無料(全来場者登録入場制)

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タイトル画像提供:chesky / PIXTA(ピクスタ)


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