CARNIVAL〜夜空のサーカス団の物語〜第5話
第5話
本日もお集まりいただきありがとうございます。
物語の案内人、カーニーです。
突然ですが、あなたは海賊というものを実際にご覧になったことがありますか?
私はこれまで様々な国を旅して歩いてきましたが、海賊に遭遇した経験はありません。
どんな場所に現れ、どんな風貌で、どんな悪事を働くのか少しだけ興味はありますが、トラブル事は御免ですし、なにより私も怖いですから。
ですので、この話を彼から聞いた時は酷く驚き、動揺したのを今でもはっきりと覚えています。
まさかサーカス団のあの人が昔、海賊だったなんて…
【楽曲】キャプテンクック
「やぁカーニー、調子はどう?」
メイクをバッチリ終えたピエロが話しかけてきたので
「やぁ、ピエロ君。私は元気ですよ。ピエロ君も元気そうですね」と応えました。
彼も過去に色々な事があった人です。
詳しくは前回のお話をご覧ください。
「そういえばピエロ君は、海賊って見たことがありますか?」と私が聞くと彼の表情が途端にこわばりました。
「い、いや、ないよ」あからさまに動揺し、「用事を思い出した…」と彼はどこかへ行ってしまいました。
何かまずいことを言ってしまったのでしょうか。
次にこのサーカス団1の力持ち、調教師のダンがやってきました。彼の見た目は海賊…というよりは山賊といった風貌でしたが、大差はないのかもしれません。
しかし彼は見た目とは違い、とても優しく温厚な性格でした。動物をこよなく愛し、いつだって動物ファーストで物事を考え、行動するのです。少なくとも、今現在の彼は。
そんな彼が私に聞きました。「なぁ、カーニー。お前、海賊がどうこうって聞いて回っているらしいが、、、もしかして聞いたのか?あの話を」
「え・・・あの話?」
「いや、知らないならいいんだけどよ。あんまりコソコソ嗅ぎ回るなよ?」
そう言ってダンはそそくさとその場を立ち去りました。
どうもみんな様子がおかしいのです。これは一体・・・
【楽曲】VillainS
人はみな過去に何かしらの傷を抱えています。
ピエロも、ダンも、私だってそうです。
ダンは元々見せ物小屋の支配人をしていました。
所謂、奴隷商人のようなものです。
物珍しい人や動物を集めて、高く売るのです。
その中でダンはある日、とある動物に出会います。
それはとてもとても小さく、弱った犬でした。
それでもその犬の目は鋭く、ダンを睨みつけます。
ダンとこの犬が今後どうなっていくのか・・・は
また次回のお話。
え?結局、海賊は誰だったかって??
それは…
「やぁ、カーニー。今日も精が出るね。さっきピエロが慌てて僕の所へきたよ。あまり僕の過去について色々詮索しないでおくれよ?」
いつもと変わらぬ優しい声で、団長は私にそう告げたのでした。
さぁ、今宵もあっという間に時間となりました。今夜でもうこのお話も5話目です。
楽しんでいただけていれば幸いです。
それではまた次回、物語の中でお会いできるのを楽しみにしています。
🎪2024年ライブ情報🎪
ソロ
3/14(木)久米川 太陽と月灯り
3/30(土)神戸 カフェドジェーム
3/31(日・昼)大阪 吹田 izumicho cafe
バンド
4/11(木)北参道Grapes
ご予約はこちらから
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【SNS まとめ】
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【Release】
2023.12.25 Release
「迷惑」
https://framu.world/groups/shinishizuya/albums/1174
歌詞
https://ishizuyashin.amebaownd.com/posts/40920229/
Album付きライナーノーツ「CARNIVAL」
[収録曲]
1.OPENING
2.悪魔とカーニバル
3.饗宴
4.Grin clown
5.幻想
6. Mr.Chaplin
7.羽を無くした鳥
8.ENDING
¥2,000
Design:siz
arrangement :ヒロハタケンジ
ご購入はこちら→ https://booth.pm/ja/items/4214670
♢Concept sigle 「夜空のサーカス」
[収録曲]
1..夜空のサーカス
2.サーカスのライオン
3.歌えジャンボ!
Design:siz
arrangement :ヒロハタケンジ
CDのご購入はこちら→ https://shin-ishizuya.booth.pm/
トレーラーはこちら→ https://youtu.be/54aMgyz1zuU
【ホームページ】
https://ishizuyashin.amebaownd.com/
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