日々の言葉 #42『その扉をたたく音』
今日の日々の言葉は、瀬尾まいこさんの『その扉をたたく音』から。
ミュージシャン志望といいつつ、怠惰な日々を送る29歳の宮路は、ある日、老人ホームで、介護士・渡部の吹くサックスの演奏を耳にする。
神がかった演奏に魅了された宮路は、一緒にバンドをやろうと渡部を誘うが…というストーリー。
30歳までは、と期限を決めてはいたものの、無職の自分に焦りと不安が募っていく。そして、「30歳まで待つことに意味はあるのか?」と自問することに。
目標を決めて、それに向かって邁進!したとしても、すべてが予定どおりうまくいくわけではないですよね。
どれだけ努力しても、停滞期はあるし、それが停滞しているだけなのか、頭打ちなのかも分からない。
引くか、進むか。悩ましい…
一方で、宮路のように、「いつかやりたい」「貯金ができたら」「時間ができたら」と、決断を先延ばしにする人もいます。
「まだ本気出してないだけ」というやつですね。
自分でもうすうす気付いているんだと思います。本当は、失敗するのが怖いだけだということを。
わたしはこれまで何度か転「職」をしました。
転「企業」ではなく、職と業界自体を変えたんです。
最初は、ホントに、文字通り、ウッソみたいに失敗の連続でした。笑
周りの人に質問しまくり、たくさんの人に助けていただき、どうにかこうにか「プロ」としてやっていけるように育ててもらいました。
でも、転「職」によって身についた一番のスキルは、「助けてと言えること」だったなと、今になって思います。
ただ、チャンスを「待って」いるだけになっていないだろうか。
目標に向かって踏み出せない気持ちの根っこには、どんな感情がありますか?
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