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日々の言葉 #67『わたしの美しい庭』

今日の本の言葉は、凪良ゆうさんの『わたしの美しい庭』から。

「縁切りマンション」で、母の元ダンナだった統理と暮らしている、小学生の百音ちゃんが主人公です。

5歳の時に両親を亡くしたため、ご近所さんの中にはあーだこーだ余計なことを言う人もいるんですが、百音と統理はふたりらしく、仲良くやっています。

同じマンションに住む桃子さんの恋バナも、せつなく、熱く、心震えるお話でした。

桃子さんはずーっとむかしの恋を大切にしているんです。「いい年して独り者だなんて」みたいに世間で言われても、かわいそうな人という目で見られても、自分は宝物を抱いて生きている。

たった一度の恋がいかに大切だったか、誰かに説明する必要なんて、ないじゃなーい!と言い切れればいいんですけどね……。

「わたしはわたしを生きていく」って、何よりも自分への赦しが必要な言葉なのかもしれません。

相変わらず「自己肯定感」について、あれこれと考える毎日です。

わたしは自分の好きなものや夢について、公言することが苦手でした。
その原因となった出来事が、あまりにむかしのことでして、自分でも笑ってしまうくらいです。

小学生のころのこと。
好きな歌手の話を友だちとしていたら、別の友人に「キモチワルイ」と言われたから。

こんなずーっとむかしの出来事を、今でも忘れられず、傷をなめている自分。
好きなことについて語って、否定されるくらいなら、ひとりで愛でていたい。

いまだにそこにいたのか、自分!!

そんな気がして、もうこんな傷は手放そうと思ったのでした。

「わたしはわたしを生きていく」ために、自分の中にある「とらわれ」とサヨナラしたい。

10年前の自分に手紙を出すとしたら、どんな言葉を贈りますか?

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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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