日々の言葉 #41『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』
今日の日々の言葉は、山口周さん・水野学さんの『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』から。
クリエイティブディレクターの水野学さんと、元コンサルの山口周さんが、感性と知性をテーマに語り合うという内容。
これはおもしろくないわけがないっしょ!
山口さんは電通時代、「映画を観ろ、本を読め、流行ってるモノには行っとけ」と言われていたそう。ただ、そうした仕事に直接関係ないような「知識」が、何の役に立つのかといわれると、分からない……んですよね。
水野さんも、「インプットした知識が、売れる商品なりサービスなりというアウトプットにつながる可能性が何%かみたいな研究を見たことがない」と仰っています。
じゃあ、なぜこうしたインプットが必要なのか?
いま、すぐに、役立つ知識を得たい。
毎年、新人研修を担当してきたので、マネージャーからもそういう要望がくるし、新人たちからもそんな声が挙がったことがありました。
それでも、わたしは「いますぐ役に立たないかもしれない知識を組み合わせて、答えのない答えを考えてみる」研修を入れていました。
それこそが、これからの時代に必要だと思うからです。
今年の早稲田大学の入学式では、是枝監督が祝辞を述べられたそうです。ほとんど大学の授業には出席しなかったという監督が、強調されていたのも同じことでした。
https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2022/04/2204_speech_koreeda.pdf
「今の社会に順応するだけの器用さを手に入れるだけのために、人と会ったり本を読んだり、この大学に通ったりしないでほしい」
器用さも大事だけど、今後はしぶとさの方が活用度が上がるかもしれないなと感じています。
いま、必死に取り組んでいることは、10年後も必要な知識でしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?