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「あなたと話したい!」と言われる人になる
「わたしなんて全然ダメだもん」
親しい友人や、1on1中に部下からこう言われたら、なんと返しますか?
こういうの、とても反応に困りますよね……。
傾聴の重要性や、社内での1on1が広まったことで、「聴く」ことに対する関心は一気に高まったように感じています。
ただ、どうすれば「聴けた!」と実感できるのか分からない。「“聴く”って難しいですね」と、コーチングのセッションでも、よく耳にします。
「コツ」として、よく言われるのはこのあたりでしょうか。
・共感する
・相手に関心を持つ
・相手の話を否定しない
・口を挟まず、黙って聞く など
聞くスキルを解説した本にもこのように書いてありますが、「黙って話を聞いたけど、特に関係が変化したように感じない……」という迷いが出てくると、「“聴く”って難しいですね」となるのだと思います。
また、どういう行動をすれば、「共感する」ことになるのか、「関心を持つ」ことになるのかもはっきりしません。
おまけに本には「否定しちゃダメ」と書いてあるので、「わたしなんて全然ダメだもん」と言われたとき、どう答えるのが“正解”なのか分からなくなるのも当然ですよね。
気になるのは、「コツ」として紹介されているものが、どれも具体的な行動ではないことです。なので「いろいろ意識してみた」だけで終わってしまうのではないか。
そこで、この部分をもう少し掘り下げてみたいと思います。
参考にするのは「賢い医師生活」という韓国ドラマです。
こちらの予告編でもちょろっと出てきますが、小児外科医のアン・ジョンウォン先生が、酔っ払って「おれみたいなヤブ医者は、さっさと辞めた方がいいんだー!」と泣き叫ぶシーンがあるんです。
ソン・ドンイルという、ガサツなおっさんばかり演じている俳優さんがお兄ちゃん役です。その兄と一緒に飲んでいるんですが、お兄ちゃんたら、まったく話を「傾聴」しているようには見えません。ガサツに食べているだけ。
でも、違った。
この兄の姿勢こそ「傾聴」なんだなと気がついたのです。
どういうことか。
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