見出し画像

自分の人生をクリエイトする

「うちの子たち、ぜんぜん本を読まないので困ってるんですよね~」

「そうですか。ちなみにあなたは月に何冊くらい読むんですか?」

「え……、0冊ですね」

あるカウンセラーさんのエッセイに、患者さんとのやり取りが描写されていました。冗談のような会話ですが、「読書する子どもに育てたいなら、まず親が本を読んで楽しむ姿をみせましょうね」という話だったと思います。

昨日のnoteで書いた、経済産業省の「未来人材ビジョン」にも、「学ばない個人」の話が出てきました。

これで思い出したのが、冒頭の本の話だったんですが、実はわたしも同じ経験をしたことがあります。お話を聞かせていただいたマネージャー職の方が、こんなことを仰っていました。

「うちの子たち、ぜんぜん学ぼうとしないので困ってるんですよね~」

「ちなみにあなたは週末、何をしてるんですか?」

「え……、Netflixを観てますね」

話しているうちに、自分が言っていることのおかしさに気が付いたのか、マネージャーさんも笑っておられました……。

人は、他人に対しては、「こうしてほしい」「ああしてほしい」「この人がこうじゃないからうまくいかないんだ」なんてことを考えがちです。

こうした不満が積もり積もると、信頼口座の残高が減ることにもつながってしまう。

どう考えても、このループはいい結果を生まないことが分かっているのに、そこから抜け出そうとする人はいません。「未来人材ビジョン」の調査結果は、そういうことなのだと思います。

だって、「動く」のってホントーーーーに、大変だし、面倒くさいから。

ビールを片手に、柿の種をつまみつつ、「あいつらはさ~」って言っているほうが、ラクですもんね。分かります、その気持ち。

では、その自分の姿を鏡に映して見てみてください。

いまのあなたは、かっこいいですか?

『7つの習慣』を読んでいて、オソロシイ……と感じてしまうのは、まさにこんな瞬間です。

いまの自分は、自分が心から望んでいる姿だろうか?

数々の不満の言葉は、主体的なものだろうか? 反応的なものだろうか?

愚痴が出てきそうになったとき、思わずこんな言葉が浮かんでしまうんですよ。もう、条件反射になりました。

最初に出合ったとき、「ムリっす!」と遠ざけた『7つの習慣』を、あらためて読み直して、生活を整えるベースにしようと決めたのは、『嫌われる勇気』がきっかけでした。正確に言うと、再々々々々読したときかな。

ちょうど昨年のいまごろ、わたしは数々の不満を抱えていました。出口なしの状況に、吐き出せない思いだけが溜まっていく。このままでは、自分は腐ってしまうかもしれないと恐怖を覚えたんですよね。

それまでにも何度か読み直していた『嫌われる勇気』をあらためて読み、激昂する「青年」の姿が、自分そのもののように思えました。

状況を変えられないなら、居場所を変えよう。

そう考えて、行動を起こすことにして、いまがあります。毎日がめちゃくちゃ楽しい。これは、大前研一さんの「変化を生み出す方法」を参考にしました。

① 住むところを変える
② 付き合う人を変える
③ 時間配分を変える

わたしの場合、住むところは変えられないので、ゴロッと仕事の環境を変え、「付き合う人」を変えました。そのおかげで、共に学ぶ仲間と出会うことができ、③の「時間配分を変える」もできるようになってきました。

「動く」のは本当に勇気がいるし、気力も必要だし、面倒くさいものです。

でも。

「学ぶ」と決めただけで、人生は変えられます。「この人がこうじゃないからうまくいかないんだ」なんてことを言っているより、自分が一所懸命やって、その楽しさを伝えるほうをやりたい。

自分の人生をクリエイトできるのは、自分だけです。主体的な選択をすることで、未来は開けます。

まずは上の3つのうち、ひとつを変えてみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?