日々の言葉 #20『ラ・フォンテーヌ寓話』
今日の日々の言葉は、『ラ・フォンテーヌ寓話』「粉挽きとその息子とロバ」から。
ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの詩は、フランスの小学校では必ず暗唱させられるそうです。
イソップ童話など世界各地の寓話を集め、皇帝ルイ14世の王太子に捧げられた絵本は、動物たちが主人公の、皮肉とユーモアの効いた寓話集です。
「粉挽きとその息子とロバ」は、ロバを売りに出かけた粉挽きと息子が、すれ違う人たちにアレコレ言われ、ロバに乗ったり降りたり、振り回されてしまうというお話。
自分で考えて判断していないため、口を出す人に反論もできないわけですね。
お話は「これからは何を言われようが言われまいが、自分の考えで生きさせてもらいます」とタンカを切ったところで終わります。
人の話を聞くとき、一番やってはいけないことは「アドバイスをすること」と言われています。
「もっといいやり方があるのに、なんで分かんないのかな」
「こっちの方が絶対いいから教えてあげなくちゃ」
アドバイスしたくなる心理の裏側には、相手への判断があるのかもしれません。
決めつけられたり、思い込みでモノを言われたりしたら、おもしろくないですよね。
自分のことなら分かっているはずなのに、つい言ってしまう。もっと「立ち止まって考える」ことがあってもいいのかも。
自分の「判断」を横に置くために、どんなことができるでしょう?
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