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日々の言葉 #35『天野祐吉ことば集 広告の見方 ものの見方』

今日の日々の言葉は『天野祐吉ことば集 広告の見方 ものの見方』から。

天野祐吉さんは、出版社を経て博報堂に入社、その後、雑誌『広告批評』を創刊された方です。

生前、テレビにも出演されていて、穏やかなまなざしと鋭いコメントがとても印象的でした。

朝日新聞の連載をまとめた『天野祐吉のCM天気図』などを読んで、すっかりファンになったのです。

常に「下から目線」で話題のCMをおちょくり、ブラックなユーモアをまじえて社会を俯瞰する。その姿勢は、わたしのお手本なのです。

広告に対する厳しい言葉がならぶ本ですが、言葉を大切にし、人を大切にしてきた天野さんならではの思想が感じられます。

新卒で社会人になった方々は、まだ研修のど真ん中でしょうか。会社のルールはもちろん、社会人としての意識の変化が求められる時期ですよね。
お疲れさまです……。

会社員時代、ずっと新人研修を担当していたので、春は新人たちの変化を感じる季節でもありました。

たぶん毎年言ってたんじゃないかなーと思う言葉は、
「仕事は相手がやりやすいように設計してね」
でした。

これ、実は激しく想像力が必要なことです。

たとえば、紙資料をステープラで止めるとき。右左、上下横の、どこをどんな風に止めますか?

資料が横書きなら?

逆に、縦書きなら?

ものすごーーーくちっぽけに思えるルールにも、ちゃんと理由があります。(ないものもあるけど😅)

それをひとつひとつ、「なぜそうするんだろう?」と考えることで、想像力は深まっていくのかもしれません。

「人を大切にする」って、やり方はひとつではありません。どんなやり方があるのか、どうすれば自分の心を届けることができるのか、ずっと考え続けたいと思います。

いままで「大切にしてもらってうれしかった!」という出来事はありますか?

その行為のどこが、あなたに「大切さ」を伝えてくれたのでしょうか?

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