申し込んだ自分、グッジョブ!「flier book camp」のおすすめポイント
あけましておめでとうございます。
2022年は、たくさんのチャレンジをした年でした。なかでも、申し込みを決めた自分、グッジョブ!と言いたくなったのが、2022年9月に開講した「flier book camp」です。
スケジュール的にかなり厳しいかも……と思いつつ、ちょっと自分を追い込んでみようと思って参加してみました。
「flier book camp」とは、本をベースに講師と仲間と学ぶオンラインプログラムです。
わたしが参加したのは、荒木博行さんが講師を務められた「『自分の頭で考える読書』の部屋 ~考えるとは何か?~」。
他の講師の方のコースは「○○camp」と呼ばれているのに、なぜかこのコースだけ「荒木沼」と名付けられている……!?
で。
ホントに。
「沼」でした!!!
もうすぐ2期生の募集が始まるそうなので、参加しようかどうか迷っている方のために感想をまとめてみようと思います。
ゼミでもセミナーでもなく、「camp」
「flier book camp」は、名前のとおり「camp」スタイルで進んでいきます。
講師から受講者への、一方通行の「授業」ではないところがポイント。
「camp」スタイルということはつまり、テントを張るのも、火をおこすのも、カレーを作るのも、「自分で」やらないといけないんです。そこが一番大事なとこなの。
「は???」ってなりました?
「荒木沼」のcampは、こんな感じで進みます。
よくある「セミナー」だと、講師のお話を直接聞く日が「本番!」な感じがしませんか?
でも、「flier book camp」の場合は違います。
本番は、収録です!!!
参加しながら「フィードバックの日って、みんなでキャンプファイヤーを囲んでおしゃべりしてるみたいだなー」と感じていました。
チームで収録したものを持ちよる=チーム毎に作ったお料理を持ちよっているような感じなんです。
火を囲んで、一杯やりながら、
「おいしいけど、ちょっと塩が足りなかったね」
みたいな話を、すごくリラックスした状態で聞くことができました。
ちなみに「沼」の入り口は、イシューの選択にあります。
「対話」コンテンツの制作
「荒木沼」のcampの目的は、自分なりの答えを出すことにあります。
ショーペンハウアーの『読書について』はDay 2の課題図書でした。読んだのは大学のとき以来。campでは、「鼻息の荒いショーちゃん」呼ばわりしてしまった!!
って感じで、とにかく自由に、誤読OKで、「自分の頭」で考えて話そうぜ!というcampです。
目指すのは、荒木さんも参加されているPodcast「超相対性理論」のような議論。
「自分の頭」で考えるだけじゃなくて、「人に聞いてもらえるコンテンツ」を制作するわけです。
めちゃハードル高い!!!
campはDay 4まであり、各回でシャッフルして3~4人のチームが組まれます。
「flier book camp」の他のコースに参加している方や、読書会などで顔見知りという方もいらっしゃるようでしたが。
わたしは全員、はじめましての人や……。泣
そんな「はじめまして」の状態で、課題図書から読みとった疑問や、共感ポイントなんかを話し合うんです。
これは、人見知りには、かなりキツい……。泣
ただ、正直に言って、campが目指しているのは「議論」ではなく「対話」だったのかなと感じています。
でも、そこがよかった。
実際に「知らない人と“対話”をする」経験をして、自分の考えが深まったり、新たな視点を得たりすることができたからです。具体と抽象の間を行き来することで、ふだんとは違う筋肉を使いました。
荒木さんからの的確なフィードバックはもちろん、他のチームの参加者からいただくフィードバックもあって、「対話」の奥深さも感じられます。
回を重ねるごとに、みなさん「沼」への飛び込み方が上手くなっている感じも……!?
それもこれも、すべての「沼」の出発点は、イシューの選択にあります。
「camp」スタイルのおすすめポイント
「flier book camp」には、「荒木沼」だけでなく多くのコースがあります。たぶん、進行は同じ。
こうした「camp」スタイルは、もしかしたら向き不向きがあるのかもしれません。
課題に対する、ハッキリした答えがほしいとか、講師からレクチャーを受けたい、という希望には応えてくれないです。
それは、自分でみつけるものだから。
わたしはこちらのタイプのほうが好きなんですよね。誰かに答えを教えてもらう=近道をするって、人生のおもしろみが半減する気がしませんか?
四苦八苦して火をおこし、焦げたご飯を食べた経験は、血肉となって自分の中に残る体験となります。手と頭を動かすことを厭わない姿勢が求められるのです。そのため、「指示を出す」ことに慣れている人にとっては、新しい自分に出会えるチャンスになるかも。
こういう希望のある方には、特におすすめです。
わたし自身は、日常のおしゃべりとも違う、ブレストとも違う、1on1とも違う、コーチングセッションとも違う経験ができて、ホントーーーーに、学びが深かったです。
底なし沼くらい。
収録のあいだは、チームメンバーの話をしっかりと聞いて受け止めつつ、同時に、その話から何をつなげるか、どう深めるかを超高速で考える必要があります。これが、清々しく疲れる。
引き出しの数がいるのはもちろんなのですが、自分が用意したことにこだわりすぎないことも大事だと思います。自分のネタを捨てて、相手の流れに乗ってみる。
こういう瞬発力は、受身な受講姿勢でいると発揮できないなと感じます。これも、「camp」スタイルのよいところでしょうね。
とはいえ。
「沼」に上手に飛び込めるかどうかは、イシューの選択次第。
つまり、自分なりの「問い」をみつけること、なんですよね。
「自分で」やらないといけないcampですが、運営に関してはチューターさんが付いてくれるので、とても安心して参加できました。
「flier book camp」の告知は、たぶん「flier book labo」のサイトに出ると思われます……。
※1月20日追記
2月8日から始まる2期プログラムの募集がスタートしています! タイトルは「学ぶとは何か?〜『自分の頭で考える読書』の部屋 ~」です。
オカちゃんさんはじめ、1期生がcampを語るスペースも開催されました。こちらからアーカイブを聞けますよ。
「flier book camp」での経験は、非常にインパクトがありました。あえてひとつだけ難点を挙げるとすると、仕組みが分かりにくかったところ、です。
「labo」と「camp」があって、興味深いイベントもいろいろあるんです。でも、自分がどの会員資格で、これに参加できるのかどうかが、イマイチ分からないままでした。笑
(いちおう説明会があって、全体像を教えてもらえます。わたしが覚えていないだけ……)
申し込みを検討している方は、荒木博行さんの『自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」』を読んでおくといいですよ。
他のcampについては、フライヤー社のオカちゃんさんのnoteが参考になります。2023年に、これまでとは違う学びを得たい方は、ぜひ!
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