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グレンコ・アンドリー氏のロシアについての発言は過激ではなく当然のものだ。

本日は在日ウクライナ人で国際政治学者、日本研究者のグレンコ・アンドリー氏の一連のツイートを紹介する。

今回紹介するグレンコ氏の発言は随分と過激に聞こえるかもしれないが、色々と勉強した私も全くその通りだと思わざるを得ない。

兎にも角にも、グレンコ氏のツイートを紹介する。


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私は常に、この戦争を終わらせる事だけではなく、戦争の再発防止も同じぐらい大事だと言っています。今回は停戦になっても、数年後また戦争が起きるなら、何の意味もありません。再発防止というのはロシアから次の戦争を起こす手段を奪う他ありません。それをしないと、100%次の戦争が起きます。

「100%」とは誇張ではなく、文字通りの意味です。ロシアに、戦争を起こす物理的な手段が残れば、ロシアは必ず次の戦争を起こします。これは、時の権力者や時の世論の問題ではなく、歴史的な必然です。戦争を起こさせない唯一の方法とは、その手段をロシアから取り上げるしかありません。

具体的に言うと、今回の戦争でロシア軍の壊滅とウクライナの全土解放を実現し、その後も対露制裁や圧力を緩めない事です。強調して繰り返します。「今回の戦争が終わっても」対露制裁や圧力を強化し続けなければなりません。今回の戦争が終わった後、制裁を緩めたら、100%次の戦争が起きます。

対露制裁を緩める条件は、「帝国主義路線の根本的な見直し」にしなければなりません。ソ連崩壊後、エリツィン時代のロシアは帝国主義路線の見直しを行わないまま、西側との関係を改善し、優遇を受け、国力を回復した結果、今回の戦争が起きました。同じ過ちを繰り返すと、必ず次ぎの戦争が起きます。

「帝国主義路線の根本的な見直し」とは、全占領地の無条件な解放、侵略した全ての国に対する、与えた損害相当の賠償、戦争犯罪者、侵略戦争加担者を国際法廷に引き渡す事、軍縮とロシア核戦力の国際管理、段階的な縮小や非核化です。ここまでしないと、ロシアは100%次の戦争を起こします。

自由民主主義諸国の首脳はここまですべきだ理解しなければなりません。今は過激に聞こえるのですが、1990年代に「ロシアはまた大きな戦争を起こす」という発言も過激に聞こえました。つまり、過激に聞こえる事が真実です。適当なところで終わらせてしまうと、ロシアは必ずまた戦争を起こします。


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以上だ。

ロシアにも良い人間も居るだろうし、罪のない子どもたちも存在しているだろう。しかし、私もグレンコ氏と同様、例え戦争が終結しようとも徹底的にロシアを抑えつけていくしかないのだろうと考えている。

ウクライナやバルト三国、その他ロシア周辺国の人たちの発言を色々と見聞きしていると、今回のグレンコ氏の発言は全然過激なものではなく、しごく当然の帰結としか思えない。

今回はこの辺りにしておくが、以下の私の記事も参考にしていただけたらと思う。



結局、ウクライナや東欧の人たちのロシア観が一番正しかったのだ!|天乃川シン|note

ロシアによるウクライナ侵攻は全てのロシア人の責任だ!|天乃川シン|note

ウクライナ侵攻はすべてのロシア人に責任がある。ロシア人の「集団的責任」について|天乃川シン|note

"そこでは人命は何の価値もない"。バルト三国の情報機関職員が語るロシアの残虐性(11) ★邦訳|天乃川シン|note

「ロシアはウクライナを占領する能力がないから西側も攻撃しない」←コレ誤り!|天乃川シン|note

「彼らは嘘をつき、また嘘をつき、また嘘をつく」 ウクライナ侵攻に至るまでのロシアによる嘘八百|天乃川シン|note

Sofiya Kataoka氏「ウクライナの状況について」がバズっている。|天乃川シン|note



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