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226、パンデミック条約反対デモに対するモヤモヤ感の正体とは?

とかくマスコミというものは自分達に都合の良い報道しかしないものだ。分かり切っている事だけれども、改めてそんな感慨を持ってしまった。

4月13日、パンデミック条約に反対する大規模デモが東京で行われた。2万人とも3万人とも言われる大群衆が列を成し、シュプレヒコールでも上げながら練り歩いたのだろうが、こんな出来事をマスコミはほとんど取り上げずほぼほぼスルーした状態だ。

そりゃそうだろう。このデモは新型コロナワクチン接種に反対している人が基本的な参加者となるわけなので、ワクチンを激推し、ゴリ推ししてきた多くのマスコミは報道できるわけがないのだ。

もし、このデモについて大々的に報道してしまうと、何も考えずにワクチンを打ちまくった人たちが不安を感じ、ワクチンに懐疑的になる人が多数出てくるだろう。そんな事にでもなったら国や厚労省、煽り専門家と共に、コロナワクチンをゴリ推ししてきた自分達も徹底的に糾弾される事になる筈だから、どうしたって報道する事なんて出来ないのだ。


さて、コロナワクチン接種に反対する人たちは、なぜパンデミック条約というものに反対しているのだろうか? 簡単に説明しておこう。

世界保健機関(WHO)は2024年5月、国際保健規則(IHR)改定と合わせてパンデミック条約というものを発効しようとしているのだが、これはパンデミック時におけるWHOの権限を強めるもので、基本的人権を謳った諸国家の憲法を上回るような力を持ってしまう恐れがある。そんな事になろうものなら、国の憲法を超えてワクチンパスポートやワクチン接種が強制される事態に陥ってしまう!

――と、パンデミック条約反対デモに参加した方々は考えているわけだ。

私はコロナワクチンについては極めて危険で害悪ばかりの代物であり、国が進めたワクチン接種は犠牲者を生み続ける悪魔の所業だと思っているが、実はこのパンデミック条約反対デモにはモヤモヤした懐疑的な感覚を持っている。

だって、ふっつ~に考えて、今後パンデミックが起きた際にWHOがワクチンパスポートだワクチン接種だと大騒ぎしたとしても、そんな一国際機関の強制を多くの主権国家が唯々諾々と従うワケねーだろうと思ってしまうのだ。ていうか、国家を超えて何かを強制できる存在など究極的にはこの世界に存在するワケないのだ。

だから、ワクチン接種について反対したいのならば、そんなどうでも良いWHOのパンデミック条約に批判の矛先を向けたって仕方ないじゃねぇか。ふっつ~に国や厚労省に批判の矛先を向けたら良いじゃねぇか。――どうしても、このように思ってしまうのだ。

まぁ、WHOに一定の権限、強制力が与えられるようになったとしても、多くの国は自国の意志を貫くに決まっているのだ。その強制が理不尽であり国民の多くを危険に晒すものであると考えたら、「うるせー馬鹿野郎!」――といって、どの国もそんな強制に従いやしない筈なのだ。

しかし、未だに自分達の過ちや問題点を総括も反省もせず、やれコロナだワクチンだマスクだと騒ぎ続けているバカ日本人だけは、自ら主権も未来も放棄してWHOの指示を神の声として受け取る可能性は非常に高いなとは思うね。なっさけね~けど、この可能性は非常に高い。

そう、私がパンデミック条約反対デモについてモヤモヤする感覚を抱いた理由はこの辺りにあるのだ。要するに、ワクチン接種反対のくせに、なぜその批判の矛先をWHOとかいう国家を超えた存在のパンデミック条約なんかに向けてしまうのだ? この日本におけるワクチンの実質強制やワクチンによる被害というのは、WHOなんて全く関係のない国内の問題なのだ。我々日本人自らの問題なのだ。日本人が自ら総括し反省し解決せねばならない問題なのだ。

だ・か・ら、デモするならまずは国や厚労省を攻撃して、ヤツらの悪事を暴き立て、同時にそれに唯々諾々と全体主義的に従い続けた日本人の覚醒を促すべきなのだ。

弁護士でファクトチェッカーの楊井人文(やないひとふみ)氏が非常に良いツイートをしている。

「WCHJが主張する"懸念"や"可能性"の中身はなんでしょうか?「主権剥奪」などの懸念を持たれるのはご自由ですが、それが事実に基づいた説得力のある主張として多くの人が受け入れると思いますか。 私のニュースレターのメッセージは、新条約には危ない条項もありますし、公衆衛生の名の下での人権侵害(ワクチン強制を含む)などに注意すべきことは否定していませんが、より本質的な問題は国際機関の脅威うんぬんの話ではなく、国内の問題、国民の問題だという視点です。外的脅威じゃないんです。 3年余りの国内の動きの検証、責任を問うという難題から目を背けて、外的脅威を強調して、本当に問題が改善、解決に向かうと思われますか。よく考えてください。 あることないことを誇張するのは生産的な議論の妨げになるので、私は今後も必要とあらば検証、そして警鐘を鳴らし続けるつもりです。以上」
(※太字筆者)


全くもってその通りだ。WHOのパンデミック条約がどうのこうの言うけれども、法も何も関係なく、ワクチン接種絶対という全体主義的な空気を作り出したのは日本人自らではなかったのか? 

コロナは絶対に恐ろしい筈で、その感染対策に異を唱えたり抗ったりするヤツは須らく非国民だ! 感染を防ぐ効果があるんだかないんだか知らないが、多くの日本人が効果があると考えるマスクを拒否するヤツは感染を撒き散らすテロリストだ! 国や専門家が言う事は絶対なのだから、素人が自分の頭で考えてはいけないのだ!

このように、法も知的態度も何もかなぐり捨て、てめぇの思考や生き方や家族や未来を盲目的に他者に預けて何も見ようとしなかったのは日本人自体だろうが馬鹿野郎め! そこを総括、反省もしないでWHOにシュプレヒコールを上げたって、それは芯を食った事にはならいでしょうが(一応、一定の成果は認めているけどね)。

念の為、改めて言っておくが、私はコロナワクチンを危険だと思っているし、その接種を推し進めた連中を絶対に許さない立場だ。
だからこそ、それを繰り返さない為には日本人の病理を総括、反省する必要があると考えている。だから、迂闊に何もかも手放しで同意するわけにはいかないんだよね。


※楊井仁文氏のニュースレターはこちら
パンデミック条約でワクチン強制は本当?それより警戒すべき条文とその理由 | 楊井人文のニュースの読み方 (theletter.jp)









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