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【LIFE BLOG】アンガーマネジメントは難しい

桐生稔さんの「話し方すべて」という本を読み終えました。内容はいろいろと学びがあり、また改めてしっかりとまとめていきたいと思います。が、今回はタイトルにもあるように、この本を読みながら「アンガーマネジメント」について考えてしまったという話を書いていきたいと思います。

結論から言うと、「たしかに分かる、その通り(だと思う)。でも、自分には無理(だった)。」ということ。桐生さんの著書の中から紹介していきたいと思います。

意見が違う人と上手に会話する
人間、意見が一致していれば揉めることはありません。揉めるのは意見が違う時です。人それぞれ考え方が異なるので、意見が違うのは当たり前です。ただ、このときにアサーティブ(※)を発動しないと、激しいバトルになってしまいます。
※アサーティブ・・・相手を尊重しながら、自己主張すること
「気まずくならない人は、相手を「尊重」しながら自己主張する」

「話し方全て」桐生稔より

今現在の状況でしたら、全面的に大賛成であり、なおかつ「その通り!」となるのですが、渦中だった時は・・・(涙)。まったくそんな余裕はありませんでしたね。もちろん私が100%正しい、なんてことは思ってはいませんでしたが、とはいえ「この(職場の)状況で、こうやって進めていくから、こういう風にやってほしい」(←いや、もっと口調はキツかった自信があります・・・苦笑)と、いくら頼んでみても、全くやらず。というか、やらないことで抵抗していたんだと思いますが。

アルバイトの学生さんたちのほうが、遥かに物わかり良く理解して動いてくれてましたね、当時は。そんな相手にどういえばよかったのでしょう?今でしたら、桐生さんのアドバイスを参考にできたかもしれませんが・・・当時は・・・そこまで大人になれませんでした。

相手を怒らせずに自分の主張を通す
普通、人間は自分が言いたいことを先に思いつきます。ですから、その流れに逆らうことなく、まずは持論から考えます。そのうえで相手を尊重する5つの要素ー「承認」「感謝」「謝罪」「改良」「補填」を先に伝え、相手の意見、状態、気持ちを考慮したうえで、持論を展開する。これが相手を尊重した会話の流れです。
→「気まずくならない人は、アサーティブ要素を「先」に伝える」

「話し方全て」桐生稔より

なるほど・・・まずは相手を「尊重」したうえで、その気持ちを伝えてから、持論を述べる・・・たしかに。繰り返しますが、こんな余裕なかったな、と改めて反省。今になって振り返ると、本当に限界を超えた働きだったんだと思います。もちろん、私の能力においての限界という意味です。これ以上、ハードワークな方も世の中にはたくさんいるでしょうから、自分を自慢げに語るつもりなど毛頭ありません。が、当時はこれでも必死に毎日責任者業をなんとかこなそうと、もがいていたんだと思います(というか、そうでした)。

その際にこうしたアサーティブな発想は思いつかなかったし、きっとたくさんそうしたハウツー本は読んで試そうとしていたのですが、結果として全く効果なしでした。これは本が悪いのではなく、私自身。相手に伝える前に、表情で相手をあまり良く思っていないのが伝わっていたと思います。そんな状況でしたから、現状が良くなるはずがない。そんな中で、もっとやらねば・・・と必死になるから余計ドツボにハマる・・・といったところだったのかな、と思います。

そんな様子を見て、声を掛けてくれる人、一見心配している様子で近づいて実際は楽しんでいる人、話を聴いてくれる人・・・といろいろいましたが、結局は自分で切り開いていくしかなかった、というのが私のケースでした。いろいろいました・・・本当に。人間のイヤーな部分も見えましたね。

ただ、絶対に応援してくれたのが、先ほどのアルバイトのメンバー。彼らは常に自分の味方でいてくれた(はず)ので、なんとか乗り切れたというのがあります(ちなみにこの彼らが先日、盛大な会を開いてくれたメンバーです)。

ここで再度、冒頭の結論を繰り返しますが、「たしかに分かる、その通り(だと思う)。でも、自分には無理(だった)。」きっと読んでくださっている方の中でもご理解いただける部分が、多少なりともあるのではないかな、と思うんですよね。やっぱり一度こじれると修復は難しいし、そもそも根本として「ダメなものはダメ」「嫌な者は嫌」。というのが人間の本音なのではないでしょうか。

でも、こうした自分をさらけ出すのは二流であり、本当のプロならそうした自分の気持ちを出さずに、あくまで「仕事」として付き合う。これが一流の仕事人なんだろうな、と思います。私は幼過ぎた、というか、いつまでも青二才だったな、と思います。

とはいえ、自己弁護になりますが、感情を前面に出して動いたからこそ、相手の心を動かす、ということもあるわけで、そのあたりは本当にどういう相手と組むか、またその相手に恵まれるか・・・ほぼほぼ運ゲーの世界かもしれませんね。

世の中の大方の皆さんも同じだと思いますが、きっと「いい思い」もしたし、あんまり「思い出したくない思い」もされているはず。私は前職で2度も素晴らしいメンバーと出会えて思い出を作ることが出来たので、もう十分かなと思っています。

アンガーマネジメントだったり、苦手な人と上手くコミュニケーションを取る方法・・・これは非常に難しいと思います、私なりの結論ですが。一つは前述のように「仕事と割り切り、プロ同士として付き合う」。これは相手もそうしたレベルにあったとすれば、可能だと思います。割り切った付き合いなら、ベタベタしたチームだとか情緒的なつながりなしで、常に「結果」のためにドライな関係を構築することはできると思います。

そしてもう一つは、「職を変える」。これはまさに私です。いろいろな意味で限界を突破していたので、思い切って決断し、運よく再就職出来た、という経験を踏まえて感じるのがコレです。もちろん、前職ほどの「ほとばしる熱意」という具合ではないというのもありますが、ほどほどに職場の方々とコミュニケーションをとり、職場で「年上の部下」ゆえに、周りに「面倒な奴」と思われないよう、とにかくどんどん細かな作業を動き、少しずつ仕事を覚え・・・という苦労はありますが、前職時のしんどさからは解放されました。と、同時に「怒り」も収まった気がしています。

そういうことから、やはり「アンガーマネジメント」は難しいのかな、という結論に至ったわけであります。とはいえ、元来の性格は治らないもので、歩きスマホでトボトボ歩く歩行者にイライラしてみたり、改札口でチャージ不足でスムーズに進まないときなどにイラついたり、結局は毎日アンガーしているという・・・笑。




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