大阪を歩いた記録
大阪で暮らし始めてから4年が経ったいまでも、自分がここにいることに違和感を覚えることがある。
新潟で生まれ育った自分にとって、大阪は異国とほぼ同じで、存在は知っているが、自分とは無縁だろうと思われる土地だった。
これはそんな私が大阪を歩いた記録。
夏の夜、特に用事がなくても飲み屋街が多く立ち並ぶエリアをふらつくことが多い。
湿った空気にベタつく体、アブラと香水の匂い、ふとお祭りの帰り道を思い出させるような雰囲気に何かワクワクすることが起こるのではないかと期待してしまうからだ。
しかし、いくら思い返してみても、夏祭りにそこまで素敵なことがあった記憶はない。大概、友人とダラダラと無駄な時間を過ごしていたはずだ。
的屋のくじ引きた同じで、今日こそは何か…という期待をこめて歩いている。自分のことながらそんな気がする。
おわり
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