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物流における「動脈」と「静脈」

私は、物流の仕事で「リバースロジスティクス」
に携わる期間がありました。

つまり「返品物流」

例えば、EC物流だと、商品を倉庫から出せば
一定の割合で必ず「返品」というものが発生
してきます。

例えば全国1日に100万個、倉庫から出した
としてそのうち、1%が戻ってきたとすると
それだけでも10,000個を処理をしなければ
なりません。

Amazonなどでも、試着ってありますよね。
ああいった返品も含めます。

具体的な作業内容は、
返品受付→開梱→検品→登録(返金処理)
→再販可能であればリワーク(修理や再販)
→棚入れ若しくは廃棄処分となります。

他にも、消費期限間近の商品や余剰在庫を
他の企業様に2次流通(ディスカウント販売
や転売)させる作業もあります。

これまで企業は、物流はコストセンターとして
考えられていました。
ましてやこの「リバースロジスティクス」には
あまり注目されてきませんでした。

因みにAmazonはこの取り組みは10年前
から精力的に取り組んでいました。
その例がAmazonアウトレットなどです。

昨今、持続可能な開発目標が声高に
言われていますし、
そろそろこの辺りの効率化にも目を向けて
いかなくてはならない時期にきています。

人間に例えると

販売や出荷が「動脈」
返品が「静脈」

このどちらか一方が機能しなくなると
「死」を意味します。

突然死を迎える前にしっかりケア
したいものですね。





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