試された日本国民

新型コロナウィルスの蔓延で経済活動がストップ。
ステイホームを余儀なくされた私たち…。
そこに国からの給付金の支給があった。

急に降ってきたお金。まさに棚からぼた餅。
口座に10万円の振り込みがあり、どう使おうかなと悩んでいる方も多いのではないだろうか？
ここで試されたのは「お金の使い方」

人は喜びを感じることにお金を使う。
「あなたは何に喜びを感じるの？」と全国民が問われた気がした。

ついつい、私たちは「お金の貯め方」とか
「お金の増やし方」にばかり考えがいきがちである…
しかし、本来お金は自分の手から離れた後の感情が大切。
気持ちよく使うから、また稼いで使いたい。
そのループに入ってこそ幸せなお金持ち。

コロちゃん(コロナウィルスのこと)がくれた
「本当の幸せ」と「お金の使い方」を考える時間。
「じっくり考えてみるといいよ。ステイホームしながらね。」
10人の諭吉先生とコロちゃんがきっとそう言っている。

いくら稼いでも、お金の使い方が分からない孤独な億万長者は私の周りにも多い…。

先日、私が長年通っている美容院へ行った際の話だ。
美容師さんは給付金でオリジナルTシャツを作成して、お客様に配っていた。私も頂いた。
「アマビエ」というウィルスを収束させる妖怪がデザインされている。
思わず笑ってしまう可愛さなのだ。(※挿入画像のTシャツです)
こんな時こそ、日ごろの感謝を込めてプレゼントにお金を使うなんて…

幸せな人の典型だと感じた。

誰に教わるでもなく、生きて行く中で身につけた「喜び」の価値。
お金の使い方。
お金を手放す時に、すぐに見返りが欲しくなるのは当然の事。
もともとは物々交換だもの。確実性か不確実な未来か。
確実な見返りを求めるのは当たり前。
しかし、今こそ考えるべきなのは本当の喜び、本当の幸せ。
私の行動の、その先に何があるか？という問い。

「ますます想像力の時代になってきたな～」と朝から独り言。
駅のホームから遠くの景色に目を移す。
2秒後に、なんの想像もせず自販機でマウントレーニアを衝動買い…

冷たい風が頬を撫でた。
あぁ、なんて気持ちのいい朝だ。
不確実な未来が手招きしているような、いい予感がした。