𝘚𝘩𝘪𝘯

誰かの"生きるヒント"になれたら幸せ。 心がほんのり温かくなる日常…

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誰かの"生きるヒント"になれたら幸せ。 心がほんのり温かくなる日常を綴ります。 本や雑誌のコラムを書きたいです。

最近の記事

怒りの正当性と将来性。

「私はこんなに酷い目にあったのです。だから怒ってもいいですよね?」と自分の怒りに正当性を求める人が増えた。 インターネットの拡散力が怒りを“可視化“させた。 自分の感情すら、誰かに承認してもらわないと生きられない現代人。 誰かの言葉の一部を切り抜いては“炎上“させる。 被害者意識の共有で、怒りの協賛者を得て、特定の誰かや組織に社会的制裁を与えたいという心が透けて見える。 あちこちに“敵“を作りながら生きている。 私の怒りが多くの人に共感され、私の怒りを正当化させたい

    • 思い出は、さよならしたくなくて。

      PARCOのお葬式に行ってきた。 というのも、2024年2月29日をもって閉館した地元のPARCOの話だ。私と同じ1983年6月に生まれ、その生涯を終えた。感謝を伝えに向かった。 いわゆる都市型の駅直結の綺麗なPARCOでなく、独自路線のPARCOだった。 実家を離れた今でも、帰省の度に娘と母はPARCOで映画を観たりして過ごした。 PARCOで孫と楽しそうに過ごす母は、私にとって「幸せ」の象徴だった。 私が子供の頃、とりあえずPARCOに集合し、流れる雲と西武線に

      • スマートフォンが落とした影

        スマートフォンの出現により人々の暮らしは豊かになったのか? スマートフォンが可能にしたマルチタスキングは、“ながら“が当たり前の世界を作った。 街を見渡すと『歩きながら』『対話しながら』『食事しながら』スマートフォンを操作する人たち。注意散漫が日常風景になった。人がスマートフォンに操作されているようにさえ見える。 常にインターネット上に脳をぶっ刺しているかのような、一種の酩酊状態の人々。 人の感情の変化を読み取る事が苦手になった。 常に誰かと繋がっているのに、とても寂し

        • ディズニー100周年に学ぶ幸せの在り方

          ディズニーが100周年を迎えた。 私の父は東京ディズニーランドに出資をしている企業に勤めており、よく家族をディズニーランドへ連れて行ってくれた。家族でカウントダウンパーティーに行くのが、我が家の恒例行事だった。 そんな影響で姉はオリエンタルランドの社員になり、今でもディズニーに魅了されている。 私もディズニー映画や音楽が好きで、幸せとは何か、豊かさとは何かを考えるきっかけになった。 ディズニー映画を観ていると、ハッピーの定義が変化してきているのが分かる。 社会構造や、価

        怒りの正当性と将来性。

          あたりまえの、その先へ

          「当たり前」という言葉の意味を調べると、わかりきった、言うまでもないこと、と書かれている。 現代社会は、常に価値観のアップデートを迫られるかのようで「当たり前」を見失う。 自分の中での当たり前を再定義し、軸を持って生きなければ、資本主義の奴隷だ。 当たり前は、輝きを増すか、消え行く。 「あたりのキッチン」というドラマを観た。 主人公は清美という女子大生。両親を早くに亡くし、コミュニケーションに苦手意識がある。 だが、清美は料理を通して社会とコミュニケーションを取るのだ。

          あたりまえの、その先へ

          「事実」と「感情」混ぜるな危険

          事実と感情はセット販売されてしまう事が多い。そのセットを口にすると“誰かの意図的な感情操作“に気付かず、自分の感情が流されてしまう。 危険だから、やめよう。 なぜなら事実と感情を混ぜると、感情が事実を歪めてしまう。事実でなく感情で、目の前の相手すら否定してしまうことがあるからだ。 知人が、興味深い会話を繰り広げていた。 A「夢とか目標がない社員のマネージメントが難しくて」 B「夢とか目標って、ないとダメですかね?夢とか目標って常に変化していくじゃないですか。目標ができた

          「事実」と「感情」混ぜるな危険

          損得より自分を活かし切る選択

          尊敬するNさんと久々にランチをした。こんな話をしてくれた。 「昔は損得で動いていた時期もあった。この人とご飯に行くのは得かな?損かな?なんて… でも今は“自分を活かし切れるかどうか“を軸に行動しているよ」と… 人間関係において言語化している明確な“軸“がなかった私は、新しい視点をもらえたような感覚だった。 自己か利他か。得したいか、させたいか。 「自分が誰かの役に立てるという考えも、ある意味おこがましいのだけどね」と笑うNさん。 人生を主体的に生きている人が放つ、圧

          損得より自分を活かし切る選択

          想像してごらん

          人は想像する力がある。 その力をどう使うかが重要。 なぜなら想像の力は、時に事実すらも勝手に作り出してしまう。 今読んでいる本に、こう書いてある。 “あなたのあやまちは、よく考えずに、想像したものを事実の正確な反映であるかのように扱ったことだ。あなたは立派な人に違いない。ただ、ひどく出来の悪い魔法使いだ“と。 (科学的アプローチの本だがユーモアが満載) 私たちは何かを判断する時に想像力を使う。その想像が誤った想像であっても、正確な情報として扱ってしまうのだ。 ニュ

          想像してごらん

          続けるんだ君のShow、 演じきりな主人公。

          人の幸せを勝手に決めてはいけない。 人の人生は自分のものではないのだから、コントロールしようとするのは筋違いなのである。 急にこんな語り口で始めてしまったが、私たちは「責任」という言葉を盾に人の幸せを勝手に決めたがる。 友人からの転職の相談、恋の悩み。 日常的にその人の“幸せ“を想い、責任感を発動させる。 その結果「絶対こうした方がいいよ」「絶対、彼とは別れた方がいいよ」と無責任を無意識に吐く。 そもそも、その人にとっての幸せとは? を知らずに。 昔、強烈に記憶に残

          続けるんだ君のShow、 演じきりな主人公。

          非効率が生む効率

          少子高齢化により、生産性や効率が重視される世の中になった。機械化と無人化が進む社会。私たちが今すべき事は人にしかできないことだという。 作業のような、繰り返しの毎日の中に感動は生まれない。 感動とは非効率の中で生まれる。そこには人が人を想う心がある。 ファッション業界が長い知人のMさん。ある日、Mさんのお店に足が不自由な方が洋服を探しに来た。スカートを気に入ったが、履いた時のスカートの広がり方が気になると言う。 Mさんは試着を薦めるが、不自由な身体では「試着をすること」

          非効率が生む効率

          スラムダンクに学ぶ「協調性」の本質

          井上雄彦先生のスラムダンクを観てきた。 この映画は「協調性」の本質を教えてくれる。 協調性とは「個性」を潰さない。活かすのだ。 辞書で「協調性」の意味を調べると 立場や主張が異なるメンバーとも同じ目標に向かって任務を遂行する性質とある。 私は社内でも付き合いが悪いで有名だ。 ついつい「協調性がないなぁ」なんて思っていた時期もある。しかし、それは違うと分かった。 「全国制覇」という同じ目標に向かい、個性を活かし任務を遂行する彼ら。 ※プライベートでは、ほぼ付き合いが

          スラムダンクに学ぶ「協調性」の本質

          ギャンブルの中でギャンブルをしない

          ある売れっ子のアーティストさんが、こう語った。 「絵を描いて生きていくというと、それこそギャンブルだと言われるのですが、私はギャンブルの中でギャンブルはしていない」と… 手書きの年賀状や、カレンダーを配ったり、潜在顧客にポスティングみたいな事を出来る限り自らの手でやってきた。 1枚でも多く、絵が売れる状況を手繰り寄せてきたと… 「パチンコ屋に行って、なんとなく選んだ台に座るのでなく、仮説検証を繰り返して今がある」と… おっとっとっ。胸がチクリ。 果たして自分は、な

          ギャンブルの中でギャンブルをしない

          風は流れている。

          「He makana puhi ana」というハワイの言葉。風は流れていくという意味。 流れゆく雲、キラキラと踊る植物。 優しく頬を撫でるハワイの風に私たちは五感を刺激される。 日本の言葉にも「明日は明日の風が吹く」「追い風に帆を上げる」などという表現がある… とらえようのないものだが、とらえ方次第だという先人達の知恵。 地球は温暖化が加速。 いつのまにか住みにくい星になってしまった。 合理性、生産性、そんな言葉が飛び交う社会。 無駄は総じて排除と言わんばかりの過熱

          風は流れている。

          カビだらけの地球

          ある人がこんな事を言っていた。 「子供の頃って、大人の人がきちんと未来を考えていて、環境問題にも考慮して経済を回していると思ってたの… 大人になってみると、実はいい加減で限度を知らず、欲望のまま走っていると分かった」と… 少子高齢化も、地球には必要な時期なんじゃないかな?だってこれ以上環境を壊したら地球には住めないもんと、話してくれた。 「宇宙から見ると、地球にはカビが生えてるように見えるの」 と送られてきた写真には本当にドキッとした。 私利私欲が地球をカビだらけの星

          カビだらけの地球

          自分の波に乗る

          ハワイの玄関ワイキキビーチ。 そこに立つ銅像をご存知だろうか。 その銅像はデューク・カハナモクという伝説のサーファー。 彼はオリンピックで3つの金メダルを獲得するほど、泳ぎが得意だった。 そして、サーファーとして海での人命救助活動も行っていた。 海の怖さも知っている男だ。 彼の言葉に 「Just take your time wave come」 という言葉がある。 いつか必ず自分だけの波がやってくるという意味。 毎回上手くいくわけじゃない… 耐えて、流されず、チ

          自分の波に乗る

          浅草キッド

          ビートたけしの半生を描いた映画「浅草キッド」 私は何を学んだのか、言葉にしてまとめたい。 「人は誰かの中で生き続ける」 深見千三郎さん(たけしの師匠)の存在を知り、たけしの芸人への深い愛情は、深見さんがルーツと知った。たけしの中で深見さんは生きている。 映画は3度観たが、その後はYouTubeなどで関連動画を漁った。深見さんは客に媚びず、笑いとは何かを提示し続けた人だったそうだ。徴兵を免れるために、自らの指を切り落とした。 そのおかげで戦場でなく舞台に立てた芸人だった。

          浅草キッド