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小説【レコバの日常】『フラムとレコバ』#2

窓から光が差し込む。ゆったりとした時間が流れる中、フラムは珈琲を飲みながら退屈そうにしていた。
「フラム〜やっほ〜!」
そんな時にレコバがやってくる。フラムはニヤッと口角を上げる。
「レコバ、ルークが冷蔵庫にプリンあるって」
「えっ!ほんと!?」瞳を輝かせるレコバ。
「うそ」即座に返すフラム。
「嘘なの!?」ガーンと明らかにショックを受けるレコバ。
「ふふっ、ほんとレコバって面白いわ、分かりやすいのよ」
マグカップを持って満足そうに笑うフラム。
「むっ…(いつもからかって僕の反応を楽しんでる……いつかギャフンと言わせてやる……!)
「フラム」
「ん?」
「実は、ボクココヲデルンダ!!」
レコバは、明らかな棒読みでそう言い放った。
そんなレコバの意図を悟るフラム。
「ふーん、そう。残念ね」
「えっっそれだけ!??」
「他の人にも知らせなきゃ」
「うわっ!!まってまって!!ごめん、嘘だよ…フラムを驚かせたくて」
「知ってる。だって棒読みだし」ニヤニヤしながら言葉を返すフラム。
「えっ、嘘!?…フラム、僕がほんとに出ていっても悲しまなさそう」しゅんとするレコバ。
「さぁね」
そう言うと、フラムはマグカップを下げるために席を立ち、レコバの前を通り過ぎる。
ふと、振り返りレコバに体を向け直した。

「案外、1番悲しむかも」

「えっ……?」
「なんてね」
「冗談なの!??」

フラムは再び流し台に向かい、レコバはその後を着いて行った。いつもと変わらない、そんな賑やかな午後だ。


【詩村の独り言】

詩村ね、ツンデレが好きなんです。ツンデレが好きなのでツンデレをヒロインにしてしまいました。ツンデレは至高なんです。フラムという名前の主な理由は…後に出てくるのですが、とりあえず赤色だからです(笑)

レコバの名前の由来は元々自分の『レコードバージョン』という意味で、そこから略して【レコバ】になりました。【レク】と悩んだのですが、思い入れがあったのでレコバとほか数名の名前はそのままにしています。

と、ちょっと裏話も出してみました(笑)
これからも作品の供養のつもりで作品を載せていきます()

【次回  ルークの料理】

#レコバの日常 #小説 #ライトノベル #日常 #創作 #日常系ファンタジー

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