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スーパーマンに成りたい

「なりたい自分」とは何だろう?

○○な自分に成りたいという願望は、
心理的に見れば「欠乏感」からくる願いである。

お金持ちになりたいのは、お金が無いから。
有名に成りたいのは、有名でないから。
異性にモテたいのは、異性にモテていないから・・・。

この様な欠乏感から生まれる願望は、
結局「足らない部分」に焦点があたり
叶わないことが多い。

そう考えた時、成功とか名誉とか、そんなものではなく、
どんな困難にも真正面から立ち向かう
「スーパーマン」に成りたいと思った。

先ずは、そう思った理由を説明するために
スーパーマンの話をしようと思う。

とは言え、お話しするのは
1978年に大ヒットした映画『スーパーマン』
の主役であった
クリストファー・リーヴさんのお話です。

まずは、彼が残したお言葉をご紹介します。

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希望さえ手に掴んでいれば、
不可能なことなどない。
~クリストファー・リーヴ
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①  絶好調の人生からの転落

1978年に大ヒットした映画の中でも
理屈抜きで楽しめた映画に
『スーパーマン』があります。

その後、続編も作られ、
何だかんだで、全部観ています。

最初は、どんなもんかと思い
映画館に行った記憶がありますが、

上映後は、自分もスーパーマンのような
気分になったものです。

いわゆる、典型的なハリウッド映画で
正に苦難に立ち向かうヒーロー、
その主役を演じたのが
クリストファー・リーヴさんです。

何だかんだ続編が10年以上
続いたんですかね・・・

正に、順風満帆の人生です。

ところが1995年、
クリストファー・リーヴさんは、
乗馬競争中に落馬し、
脊髄損傷を起こしてしまいます。

首から下が麻痺してしまい、
そのため映画界から離れ、
リハビリテーションに
専念することになります。

どうして、こういう人生に
なってしまうのか?

その時の彼の頭の中はどういう状態
だったのでしょう?

こんな人生って・・・
おそらく絶望の淵に立っていたと思います。

しかし、私の頭の中では
「クリストファー・リーヴ
=スーパーマン」なのです。

勝手に彼がこのまま
立ち上がれないわけがない
なんて思ったものです。

この様な劇的な人生を見ていると
ついつい、妄想と絡めてしまいますが、
車椅子生活を余儀なくされた彼の胸中は
どんなものだったんでしょう?

②  スーパーマン・リターンズ、そして・・・

しかし、車椅子生活とリハビリテーションの中、
彼は再び立ち上がります。

1996年の第68回アカデミー賞授賞式に
車椅子の姿でプレゼンターとして姿を見せ、
出席者からスタンディングオベーションを
受けます。

この辺の強靭な意思は正に
スーパーマンだと思います。

通常、悲劇に見舞われ、
健常ではない姿を人には
見られたくないものです。

しかし、これも意志の表明なのでしょう。
彼は堂々と、大衆の前に戻ってきます。

現状を受け入れたということです。
現状を受け入れ、前を見たということです。

その後、映画製作に関わり
幾つかの作品にも出演し、
俳優クリストファー・リーヴは
自分の人生を邁進していきます。

そんな中、2004年10月、
自宅で心不全を起こし
この世を去ります。
享年52歳・・・。

スーパーマンはこの世から
旅立ちました。

③ 希望を持つ大切さ

彼の人生を大きく分けると
・役者として大成功した人生
・障碍者として希望を失わず生きる人生
こんな風に分けられると思います。

前者と後者では、生きる視点(焦点)が
180度変わったのではないかと思います。

突然すぎる変化に
どれだけ苦しんだことでしょう。

基本、人は誰でも、
自由に焦点を向けることが出来ます。

不幸に見舞われた時に
ダメだと焦点を合わせることも
出来るし、

まだまだこれからだと
希望に焦点を合わせることもできます。

但し、放っておけば無意識優勢で
ダメな方向に焦点が向かいます。

何故なら、司令塔である脳は、生命維持上、
あなたに今どんなに大変な状況かを
知らせなければならないからです。

だから、あなたの脳は、
あなたに気づかせるよう
全力で嫌な感情を送ります。

それをまともに受ければ
「嫌な感情」に飲み込まれて終わりです。

クリストファー・リーヴさんが落馬し、
下半身不随になった時、
正に絶望的なネガティブな感情に
飲み込まれたと思います。

ネガティブな方向に焦点を
向けることは簡単だったと思います。

それに身を任せることも
出来たはずです・・・。

しかし、人生半ばです・・・。

このまま残りの数十年を
悔やんで、苦しみ続けるわけには
いかないのです。

立ち上がって歩けない現実、
その上で、何が出来るか?

彼の頭の中で、大混乱が
起きたはずです。

もし、このまま悔やんで、苦しみ続けたら?
そんな人生は嫌だと・・・
では、どう生きたらいいか?

そして、彼が選んだ道は
俳優だったわけです。

同時に、同じ症状で苦しんでいる
人達に向けて、基金を設立します。

そして、何より、
自分がこのまま倒れるわけには
いかなかったのです。

何故なら、彼は
スーパーマンですから。

彼は、スーパーマンとして
人に希望を与える存在として
生きる決心をします。

1999年には自伝『車椅子のヒーロー
あの名俳優クリストファー・リーブが綴る
「障害」との闘い』の朗読アルバムで
グラミー賞最優秀スポークン・ワード・
アルバム賞を受賞します。

姿は違えど、彼は
スーパーマンとして
戻ってきたわけです。

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希望さえ手に掴んでいれば、
不可能なことなどない。
~クリストファー・リーヴ
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我々凡人は、毎日色々なことで
凹んで悩んで生きています。

自分はダメだ・・・
なんて思うことも日常茶飯時です。

しかし、どんなに凹んでも
希望を持つ自由はあるはずです。

希望を持つ・・・
つまり焦点を希望に向ける・・・

スーパーマンから学ぶことは
この一番大事な
希望に焦点をあてる事だと思います。

何歳であろうと、どんな状況であろうと
希望に焦点を合わせることは
出来るはずです。

どんなに嫌な感情が出てこようと
希望に焦点を合わせてください。

焦点を合わせ続けていれば、
いつの日か、あなたの無意識が
根負けして、希望に焦点を合わせに
いくはずです。

人間は、そういうメカニズムを
持っているということです。

スーパーマンは、
未だに多くに人に勇気を力を与え
続けています。

そして、リアル・スーパーマンであった
クリストファー・リーヴさんは、
どんな困難にも負けず、人の為に生きる、
そんな姿を私たちに見せてくれました。

「なりたい自分」とは何だろう?

私は、どんな困難にも勇気を持って
立ち向かえるスーパーマンに成りたいと
思いました。


2024年6月8日(土)
志村和久


#なりたい自分

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