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玄関にたまっていくビニール傘が嫌い

傘が嫌いだ。
特に突然雨が降ってきて、
コンビニでしょうがなく買うビニール傘が大嫌いだ。
なんだか買ったときに損した気分になるし、荷物にもなる。
家の玄関にビニール傘のストックが増えていくのを見るとうんざりする。


この前もしょうがなくビニール傘を購入した。
小さくため息をつき、
駅のホームから、買ったビニール傘をさして外に出ようとしたとき、
レンタル傘サービスから傘を取っている人が目に入った。


僕はその存在を知っていたはずだ。
普段利用している駅でも見かけたことがあるサービスで、
「今度雨降ったとき、使ってみよう」と思っていたのに、
なぜ思いつかなかったのだろうか。
今度使ってみようと思ったその記憶は、
いつの間にか僕の頭の奥底へと埋もれてしまっていた。


人は経験に頼りがちだ。
特に、過去にうまくいった方法にどうしても頼りたくなる。
古来、狩猟採集民だった人間にとって、食料を集めるうえで、
経験ほど役に立つものは無かったはずであり、
生物として、経験を重要視するのは当たり前のことなのだろう。

しかし、急速に時代が進んでいく現代において、
経験は足かせともなってしまう。
いつの間にか世界に置いていかれてしまわぬように、
新しいことを何でもやってみる姿勢が大切なのだ。


「携帯電話の契約は実店舗の方が安心する」と言って、
喜んで店先に向かう母親が僕には理解できない。
今でさえ、Z世代などともてはやされている僕たちだが、
この先、世の中の変化スピードが速まっていく中で、
果たしてどこまでついていけるのか。

きっと、僕は「スマホしか安心できん」が口癖の、
やっかいおじいちゃんになっているのだろう。

「これだから平成生まれは。」なんて言われないように、
頭の柔らかいおじいちゃんになりたいよね。


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