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仕事の依頼を増やすためにやっているたった一つのシンプルなこと

デザインの仕事を20年以上やっているけど、いいデザインをしてきたからやってこれたってわけじゃないと思っている。

いいデザインができたかどうか、それはどうにも測りようながない。
わたしの場合はデザインした本が売れたかどうかでしか測れないし、その売れた理由のどのくらいがデザインのおかげなのかは知るよしもない。
たぶんほとんど貢献できてないと思う。

いい仕事ができたかを測るには、また仕事が来たかどうかで見るしかない。
また仕事の依頼をしてもらえるかどうか、それがもっともわかりやすい評価基準だ。

フリーランスに大事なことって、また仕事を頼もうって思ってもらえるかどうか、それが全てなんだと思う。

実力や成果だけが仕事を生むんじゃない。
気持ちよく終わった仕事が次の仕事を連れてきてくれる。
ひとつひとつの仕事をつなげていって数を増やすこと。
結局それがいい仕事をすることにつながっていく。

とにかく、仕事は質よりも量。
いい仕事をするにはその機会を増やすことだ。
仕事の機会を増やして、全体の数を多くすれば、その中でいい結果が出せることもある。

打席を増やせば、ヒットの確率も増えるってことだ。

打席を増やすために必要なのは、効率的に早く無駄なく仕事を進めることではない。
時間がかかっても、効率が悪くなっても、サービス精神を持って気持ちよく仕事をすることだ。
「また一緒に仕事をしましょう!」っていうご機嫌な仕事の終わり方を意識すること。これが大事だ。

最終的にはサービスマンであるかどうか、そこなんだろうなと思う。

いかに気が利くかどうか、相手が何を求めているか、どうしたら仕事がうまく回るのか、できるだけストレスなく円滑に仕事ができるか、嫌な気分にならずに仕事を終えることができるか。

だから多少理不尽なことがあっても上機嫌で仕事を進めた方が結果的には得だし、相手に負担をかけないように面倒なことは率先してやり、先回りして仕事を進めていく気配りも大事になる。

サービスを徹底するために想像力を巡らせる。
相手にわかりやすいように資料を作る。
データ一つ作るのにしてももできるだけわかりやすくする。
手順や段取りも相手にできるだけわかりやすく説明するようにする。
すぐ返事を書くことも、相手の仕事を止めないためにすること。
締め切りの前倒しだって迷惑をかけないためのサービスだ。

全力で仕事のホスピタリティをあげていく。

仕事の依頼を増やすためにやってることを1つあげるとしたら、「サービス業に徹する」ってことだ。
とてもシンプル。

この仕事を始めてから一度も営業というのをやったことがないけど、「デザイナーはサービス業」って仕事をしてきた結果、一度も仕事が途切れたことはないし、20年経ってもまだ増えている。

それってデザインの仕事と関係ないじゃん!って思ってることの方が実は重要。
とにかく打席=仕事の量を増やすこと。
打席が増えて、仕事の量が増えていけば、自然に仕事の質は上がっていく。
だから、特に仕事を始めたばかりの頃は打席を増やすためにサービス業に徹する。
まずはこれがとても大事なことだと思う。



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