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大事なことに、そのときは気づかない

大事なことが起きてる時って、その時はそれに気がつかないものなんだよね。

あとで考えてみて、あの時のあれが転機だったって思う。

それが大事なことだったってそのときはわからない。

飲み屋で知り合った人に、たまたま頼まれたよくわからないことが、人生を通して向き合う仕事につながるとは、そのときは気づかない。

もともと本が好きじゃなくて、本なんてほとんど読んだことがなかった自分が、まさか本を作る仕事をしてるなんて、学生の頃の自分には想像もできないと思う。

会社を辞めた後、仕事もお金もなくなって何社も再就職の試験を受けてみたけど、どこも雇ってくれるところがなくて、仕方なくフリーランスになったけど、まさか「どこも雇ってくれなくてよかった」って感謝する日がくるとは思わなかった。そのときは死ぬほどメンタルが落ちてるだけだった。

なんだかわからない偶然が、今の自分を作っている。
たぶん人は思ってもないものに、偶然なっていく。

だから結局、何が大事かなんてわからない。

できることがあるとすれば、とるにたらないささやかな小さな事でも、一見どうでもよさそうなことでも、しっかり、きちんと、やるってことだ。

変化が起きないことも、つまらなく過ぎてく日常も、全てが何かの転機で、大事なことになるかもしれない。

だから、ここのところうまくいかないことだらけで、かなりメンタルが落ちているこの状況も、元気出してやっていくしかない。
1年後、10年後、振り返ったときにあの時があったおかげで、あれを乗り越えたから今があるって、そう言ってるはずだ。そう思いたい。

「じゅうぶん、りっぱに、元気にやるんだ!」(「オネアミスの翼」)
この間、人生でいちばん好きな映画のこのセリフを久しぶりに劇場で聞いて思わず号泣してしまった。

大事なのは、あとで振り返ったときに、それが大事だったって思えるかどうかだ。
そう思えるように、じゅうぶん、りっぱに、元気にやるしかない。
そして、ささやかで無意味に思える今を存分に今を楽しもう!

小さなことでも存分に楽しもう。あとで振り返ったとき、大きなことだったと気づくかもしれないから。
(ロバート・ブロールト 米エッセイスト)

そういうことだ。
さて、仕事に戻ろう。

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